オイル交換でカワサキGPZ900Rにご入庫いただきました。 とても奇麗なカスタム車両です。 奇麗なオートバイは整備もしやすく、また各部が見やすいので点検もしやすいです。 日常的に洗車を徹底していれば車両各部に触れることになるので、洗車という行為自体が点検になります。 奇麗になって点検も出来る。 一石二鳥ですので、ぜひみなさんもオートバイは奇麗にのってください。

オーナーのご要望でオイル交換時には添加剤「スーパーゾイル」を使用します。 一般的にエンジンオイル添加剤と言うと、金属表面に強力な被膜を形成する「金属コーティング剤」 これにより金属摩耗を防ぎ、かつ滑らかな動きをするものが一般的です。 そのコーティング力や潤滑性能を各添加剤メーカーは訴えてきます。 但し、その効果は高性能オイルでも同じ効果を発揮します。 100%化学合成油のハイスペックオイルのベースはエステル。 エステルなら分子構造にマイナス極性の酸素物資を持つので、金属の摺動面に密着する性質を持ちます。 それにより薄く均一な被膜が付着したままを維持できるので「金属コーティング剤」たる添加剤をわざわざ追加する必要がありません。 また、いくら強力なコーティング効果があったとしても、油分は重力に逆らえず徐々に金属表面から流れていきます。 でもスーパーゾイルは違います。

金属パーツで構成されているエンジンは、金属同士の摩擦により徐々に摩耗します。 金属の表面（ピストンなど）に凹凸が生じ、エネルギーロスが発生してしまいます。 従来のオイル添加剤たる金属コーティング剤は摩耗した部分に入りこみ吸着します。 長期間エンジン始動をしないとコーティング剤は流れ落ちますし、オイル交換の際にも流れ落ちてエンジンの外に排出されます。 スーパーゾイルは熱と摩擦を加えるよことによる化学反応で、傷ついた金属表面を極めてなめらかな状態に「改質」してくれます。 コーティングではなく、金属表面自体を変化させて滑らかにするのです。 言うなれば金属のアンチエイジング。 金属表面が改質されるのですからオイル交換時にゾイル成分が流れ落ちて排出されても問題ありません。 つまりオイル交換のたびに添加する必要は無いのです。 メーカーの推奨は20,000キロ毎。 ミッツ・ハーとしては15,000キロを目安におすすめしています。 もちろん、こちらの車両のオーナーのように毎回使用しても悪いわけはありません。

使用するオイルはミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルルブロス。 シリーズ中、コストパフォーマンスナンバーワンのMoto-STを使用します。 選んだグレードは15W-50 クリアランスが大きくなってきたと思われる旧めの大排気量車には良い選択です。 ルブロスと言えば独自の特殊技術による新ベースオイル「ナノパフォーマ」を配合。 オイル分子の細分化、オイル分子の均一化、オイル分子の結合力強化により、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをしてくれます。 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として油温上昇の抑制・安定化・低減を実現させ、高回転での伸びが良くなり、エンジン音を抑えてくれます。 密閉効果により吹き抜けを抑える効果としてパワーとトルクが上昇し、ブローバイガスが減少、そして結果的にオイルの耐久性向上が見込めます。

ルブロスにはナノパフォーマによるベアリング効果を有します。 つまり別の添加剤のコーティング効果によるフリクションロスの低減は不要なのです。 それよりも金属自体を改質するスーパーゾイルとの相性がBESTなのです。 エンジンオイル2.5リットルに対し、スーパーゾイルエコを0.2リットル混ぜ合わせて注油。 ゾイルの必要な量は量り売りで注油させていただきます。 どうぞお気軽にご用命ください。