2022/11/21 19:22:59 更新レッツアイドリング不調 FIあるある 4スト原付カーボン噛み修理 スズキ レッツ

年配のオーナーさんが足に使っているレッツ、新車からまだ4000キロくらいですが、 頻繁にエンスト&始動困難。 セルではかからずキックでなんとか始動もアイドリングせず。 走行距離が多い車両だと、スロットルボディの汚れなどで似た症状がでますが、 調査の結果、排気バルブのカーボン堆積による密閉不良。 いわゆる「カーボン噛み」と言われている症状です。


ダメ元で排気ポートからクリーナーを吹き込んで様子を見ましたが、 改善の兆しないため腰上を分解します。 走行距離が少ないのと、日常的にガソリンに入れる洗浄剤を使用しているので、 燃焼室/ピストンヘッドには全くカーボンの付着がありません。 こんなにキレイなのに・・



排気バルブを外してみると景色は一変・・ バルブフェイスには全周にわたりカーボンが付着。 ヘッド側バルブシートもまったく地が見えません(;^_^A 光輝く吸気側とのコントラストが・・ 洗浄剤の効果があるのは、吸気ポートから燃焼室までで、燃焼後はまったく無力なのが良くわかります。


カーボンを落とした排気バルブ、 洗浄っていうか切削に近い(笑) 分厚いカーボンにコーティングされていたので、 中身は新品みたいにきれいです(;^_^A バルブシートは咬み込んだカーボンでかなり荒れ気味、シートカットしたいところですが、 予算の都合もあり、今回は擦り合わせでとどめておきました。 年々厳しくなる環境対策やら排ガス規制の影響か、この手のトラブルは一定の使用状況で起きてしまうと、同じ持ち主が乗っている限り再発の可能性があるわけで・・ またお客様に状況の説明が難しいので、資料的に記録を残しておきます。
対象車両情報
作業時間目安
3時間