ドゥカティ1199パニガーレＲのお客様も車検の時期が到来しました。パニガーレの車検でいつも思い浮かべるのはスパークプラグ交換の悪夢です。今回の走行距離はまだ7000ｋｍ弱なのでまだ早いのかなぁと思いお客様に相談したところ是非交換してくださいと言われたのでやらざるをえません。エアクリーナー交換やリアバンクのプラグを交換する際のヒューエルタンクの取り外しはびっくりするほど簡単です。エアクリーナーの取り外しはこれぞレーサーというようにインジェクターもワンタッチで工具無しで外れ感動します。

そして問題のフロントバンクのスパークプラグです。上下ラジエターの間にあってアクセス用のふた！？がもう少し大きければ前側から出来るのでしょうが、絶対的にラジエターとの隙間が足りません。

そうするとどうなるかというと、アッパーカウル。両サイドカウル。両アンダーカウル。その他諸々を外してラジエター液を抜いてホースを外してラジエターとフロントバンクのヘッドカバーの隙間を作ります。

そしてラジエターのコアを傷つけないように恐る恐るプラグキャップを外したらソケットレンチとエクステンションを3種類入れては繋ぎの連続でプラグを外し、取り付けも同じくエクステンションではしごをかけるように伸ばしていき締め付けます。これだけの高額な車両ですと外す部分が多くなると傷つけるリスクも高まりますので精神的に結構やられます（汗）

交換したらラジエターのクーラントをついでにワコーズのヒートブロックに交換しました。その際のクーラントを入れるのも、リザーブタンクのレベル合わせもヒートブロックは色が薄いので量が良くわからないのでリザーブタンクの戻りのホースを外してキャブレターの油面あわせの要領で行いました。そこまでの作業に外したボルトの数はわからなくなるほど多いです。組み上げると感動もひとしおですが、正規ディーラーさんにもっと効率の良いはずし方があるのか聞いてみたいです。