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バイクの年間維持費はどれくらいかかる?節約するための5つのポイントも解説

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バイクを購入するうえで、年間維持費がどのくらいかかるのかは、多くの人が気になるポイントではないでしょうか。

特に、少ない予算のなかでバイクを乗り続けようとする場合「少しでも年間維持費が安い排気量の車種にしたい」と、考えることもあるでしょう。ガソリンが高騰し続ける近年では、ガソリン以外を節約することで、年間維持費を少しでも安くしようとするライダーも多くなりました。

今回は、バイクにかかる維持費の内訳と、年間維持費を排気量別に解説します。記事の後半では、バイクの年間維持費を節約するためのポイントも見ていきましょう。

バイクにかかる維持費の内訳

まずは、バイクの維持にかかる各項目の概要や税額、駐車場代やメンテナンス代などの一般的な相場を確認しましょう。

自動車保険(バイク保険)

自動車保険(バイク保険)とはいわゆる任意保険のことで、保険料はノンフリート等級制度によって決まります。ノンフリート等級とは、契約者の過去の事故歴に応じて1~20等級を設定する制度です。

具体的な金額は保険会社や契約タイプによっても異なりますが、一般的には、契約者の年齢・バイクの排気量・ノンフリート等級の3要素から保険料が決まるととらえてよいでしょう。保険料の例は、以下の関連記事をチェックしてください。

関連記事:自動車保険とは違うバイク保険、6等級からのスタート!

軽自動車税

バイクの軽自動車税は年に1回、排気量に応じて課税される仕組みです。自治体から届く納税通知書に記載されている方法で、以下の税額を納税します。

排気量 軽自動車税
50cc以下(白色のナンバープレート) 2,000円
50cc超90cc以下(黄色のナンバープレート) 2,000円
90cc超125cc以下(桃色のナンバープレート) 2,400円
ミニカー 3,700円
軽二輪(125cc超250cc以下) 3,600円
小型二輪(250cc超) 6,000円

出典:総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」

車検費用

公道を走行する排気量250cc超えのバイクは、法律で定められたタイミングで必ず車検を受けなければいけません。初回検査は3年間有効で、以降は2年ごとに継続検査を受ける必要があります。

バイク初心者の場合、車検をディーラーやバイクショップに依頼するのが一般的です。
車検費用は、整備料金と代行手数料の2項目で大きく変動します。例えば、あまりセルフメンテナンスをしていない車両や、古い車両の車検を依頼した場合、多くの部品を交換することで整備料金が上がる可能性があるでしょう。

また、ディーラーに依頼する場合は、基本的な費用のほかに代行手数料(15,000~20,000円)がかかります。

代行手数料が高いと感じる場合は、自分で車検手続きをするユーザー車検を選択しても良いかもしれません。

関連記事:バイクの車検費用はなぜ高い?平均額と車検費用を安くする方法

自賠責保険

バイクを公道で乗る場合は、必ず自賠責保険に加入しなければなりません。ここでは、離島地域と沖縄県以外における、自賠責保険の保険料を紹介します。

排気量 1年契約 2年契約 3年契約 4年契約 5年契約
125cc以下 7,070円 8,850円 10,590円 12,300円 13,980円
126~250cc以下 7,540円 9,770円 11,960円 14,110円 16,220円
251cc以上 7,270円 9,270円 11,230円

なお、離島地域と沖縄県では、上記の金額よりも保険料が安くなっています。

出典:国土交通省「基準料率」

自動車重量税

自動車重量税は、排気量125ccを超えるバイクに加算される税金です。

250ccを超えるバイクの場合、初年度登録からの経過年数に応じて、以下のように税額が変わります。

排気量(バイクの種類) 届出時 税額
原動機付自転車(~125cc) 課税なし
軽二輪自動車(126~250cc) 新車登録時 4,900円
小型二輪自動車(251cc~) 新車登録時 5,700円
車検時(下記以外) 3,800円
車検時(13年経過) 4,600円
車検時(18年経過) 5,000円

国土交通省の以下の資料から、実際の税額を確認できます。

参考:国土交通省「2021年5月1日からの自動車重量税の税額表」

駐車場代

バイクの場合、排気量や車両サイズ、住んでいる賃貸住宅などの規約によって、愛車を停められる場所や駐車場代が変わります。集合住宅の駐車場の場合、月極料金は地域によっても異なりますが3,000~10,000円ほどです。

なお、道路交通法では50cc以下、道路運送車両法では125cc以下の排気量のバイクを原動機付自転車に分類しており、50cc以下のバイクは駐輪場に停めることが可能です。

しかし、50cc超125cc以下のバイクは「普通自動二輪」となり、自動車と同じ扱いになるため、アナウンスなどがない限りは原則として駐車場に停めなければなりません。125ccを超える自動二輪車も同様に、駐車場に停めるのが基本です。

メンテナンス代

バイクの維持費には、以下2種類の点検や、それにともなう消耗品や部品交換費用などのメンテナンス代も含まれます。

  • 法定点検(購入後、12ヵ月・24ヵ月に道路運送車両法で義務付けられた点検の総称)
  • 任意点検(ライダーが自主的に行なうセルフメンテナンス)

法定12ヵ月点検の料金は、排気量によって異なりますが、相場は5,500~20,000円ほどです。一方、ライダーが自分で行なう任意点検の費用は、以下のような要素で大きく変わります。

  • 新車か?中古車か?
  • どのような走り方をしているか?
  • どのくらいの頻度で点検や部品交換を行なうか?
  • 消耗部品の交換は必要か?
  • 排気量はどのくらいか? など

一般的には、安全な走行ができる状態を保つためには、年間で数万~十数万円のメンテナンス代がかかるとされています。

ガソリン代

バイクのガソリン代は、「ガソリン価格(円)×走行距離(km)÷燃費(km/L)」の式を使うことで、年間費用を算出できます。

例えば、レギュラーガソリン価格が167円、年間の走行距離が10,000kmの場合、どの排気量(燃費)のバイクを選ぶかによって、年間のガソリン代に以下のような開きが生じます。

  • 燃費が45km/L程度のバイク:167円×10,000km÷45km/L → 約37,111円
  • 燃費が25km/L程度のバイク:167円×10,000km÷25km/L → 約66,800円

バイクにおける年間維持費の比較表

バイクにおける年間維持費の比較表

バイクにおける排気量別に見たおおよその年間維持費は、以下のとおりです。なお、具体的な金額は、バイクの乗り方や新車・中古車、保管方法などによっても変わります。

  125cc 250cc 400cc 750cc 1000cc
自動車保険
(年齢問わず補償するタイプ)
28,000円~74,000円 43,000円~133,000円
軽自動車税 2,400円 3,600円 6,000円
車検費用 40,000円~60,000円
自賠責保険
(2年契約)
8,550円 9,770円 9,270円
自動車重量税 4,900円
(新規登録時)
3,800円~5,700円
(経過年数によって異なる)
駐車場代 月額3,000円~10,000円
メンテナンス代 年間50,000円~150,000円
(走り方・排気量・車両の古さ・メンテナンス頻度などによって異なる)
ガソリン代
(レギュラー価格167円、年間走行距離10,000kmの場合)
41,750円
(燃費40km/L)
41,750円
(燃費40km/L)
47,714円
(燃費35km/L)
66,800円
(燃費25km/L)
66,800円
(燃費25km/L)

バイクの維持費が変動する原因

バイクを長く乗る場合、年間維持費は毎年一定ではなく、変動する可能性も頭に入れておく必要があります。なかでも、特に注意したいのが、以下の3項目です。

  • ガソリン代
    世界情勢や原油価格の高騰などの影響でガソリン価格が高騰すれば、バイクのガソリン代も上がります。
  • メンテナンス代
    車両が古くなれば、交換が必要な消耗部品も多くなります。複数の部品を同時期に交換すれば、その年のメンテナンス代は上がるでしょう。
  • 任意保険の保険料
    任意保険は、事故歴があると保険料が割増になる仕組みです。バイク事故で任意保険を使えば、翌年は3等級下がり、保険料が上がります。

関連記事:あなたの保険料は適正価格?バイク保険料の相場とは

125ccと250ccバイクの維持費は変わらない?

125ccと250ccのバイクでは、250ccバイクの維持費のほうが高くなるのが一般的です。ただ、走り方や契約する任意保険などによっても変わります。

ただし、125ccなどの小型バイクの場合、250ccクラスなどの中型以上のバイクと比べてエンジンにかかる負担が大きくなる傾向があります。メンテナンスを怠ってしまうと、中型バイクよりもパーツや車両の寿命が早まるため注意しましょう。

定期的な点検や部品交換を行ない、故障などのトラブルを防ぐことは、バイクの年間維持費を抑えることにもつながります。

バイクの維持費を節約するポイント5つ

バイクの年間維持費を節約するために、大切なポイントを5つ紹介します。

燃費を考慮した走行を心がける

近年では、ガソリン価格の高騰によって、維持費におけるガソリン代の割合が高くなっています。ガソリン代を抑えるには、燃費向上につながる走り方を実践することが大切です。

  • 「急」がつく走り方をやめる
  • 適正なシフトチェンジを行なう
  • 計画的なツーリングをする
  • 無駄なアイドリングをしない
  • 荷物を減らす など

燃費を意識した走り方に変えると、エンジンなどへの負荷も軽減できます。具体的なポイントは、以下のページを確認しましょう。

関連記事:バイク燃費の向上につながるメンテナンス方法や走り方、おすすめアプリを紹介

長期で自賠責保険に加入する

バイクに長く乗るつもりなら、自賠責保険に長期で加入するのもおすすめです。例えば、125cc以下のバイクの場合、長期契約することで以下のように保険料が下がります。

  • 1年契約:7,070円
  • 2年契約:8,850円(一年あたり4,425円)
  • 3年契約:10,590円(一年あたり3,530円)
  • 4年契約:12,300円(一年あたり3,075円)
  • 5年契約:13,980円(一年あたり2,796円)

ただし、自賠責保険の保険料は、契約時の現金一括払いが基本です。そのため、長期契約をする場合、初年度は年間維持費が大きくなるため注意しましょう。

メンテナンス代を惜しまない

バイクの年間維持費を抑えようとするあまり、セルフメンテナンスや消耗品の交換を行なわず、不具合が生じた車両を騙し騙し乗るのは、基本的にNGです。点検をしないことで不具合を見逃してしまうだけでなく、他のパーツにまで悪影響がおよぶおそれがあります。

例えば、溝がすり減って「キーキー」と音がするブレーキパッドをそのまま使い続けた場合、ブレーキの利きが悪くなってしまいます。ローター自体が削られることで修理代が高額になる可能性もあるでしょう。

こうした状況になれば本末転倒です。年間維持費を抑えながら愛車に長く乗るには、点検や大事なパーツの交換は定期的かつ早めに行ないましょう。

任意保険を見直す

バイクの乗り方は、ライフスタイルの変化に応じて変わっていくものです。そのため、引越しや通勤方法が変わったタイミングで、任意保険の見直しをすることも大切です。基本的には、以下の項目を中心にチェックするとよいでしょう。

  • 代理店型と通販型
  • 補償内容(特に車両保険の部分)
  • 用途、使用目的
  • 年間走行距離
  • 運転者の適用範囲 など

対面で契約を行なう代理店型よりも通販型のほうが、保険料が安い傾向があります。また、テレワークによってバイク通勤をしなくなったなどの場合、以下の項目を変更することで、保険料を安く抑えられるかもしれません。

  • 【用途、使用目的】:通勤・通学使用 → 日常・レジャー
  • 【年間走行距離】:12,000km → 5,000km

関連記事:バイク保険の選び方とは?補償内容や保険料の仕組み、比較ポイントも解説

屋内の駐車場を利用する

バイクを良い状態で長く乗るためには、雨風にさらされやすい屋外よりも、屋内駐車場に保管するのが理想です。

ただし、アパート暮らしなどの場合、屋内の駐車場がないこともあります。その場合は、以下のような駐車場やアイテムを活用して、愛車を大事に保管しましょう。

  • バイク専用レンタル倉庫、コンテナ
  • 室内共同ガレージ駐車場
  • バイクショップ併設の専用駐車場
  • バイクカバーの活用

関連記事:バイクカバーのおすすめ商品20選!役割や効果、選び方のポイントも紹介

まとめ

バイクの年間維持費は、以下の項目を合算しておおよその金額を出すことが可能です。ただし、毎年すべての金額がかかるわけではなく、自賠責保険や重量税のように、車検の年だけかかる費用もあります。

  • 自動車保険
  • 軽自動車税
  • 車検費用
  • 自賠責保険
  • 自動車重量税
  • 駐車場代
  • メンテナンス代
  • ガソリン代

バイクの年間維持費を少しでも抑えたい場合は、以下のポイントを心がけましょう。

  • 燃費を考慮した走行を心がける
  • 長期で自賠責保険に加入する
  • メンテナンス代を惜しまない
  • 任意保険を見直す
  • 屋内の駐車場を利用する

バイクのセルフメンテナンスが難しいときには、点検・修理の実績が豊富な専門店に相談しましょう。

本記事は、2022年4月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。