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独特の鼓動感を放つVツインエンジンが誕生して100年以上
ハーレーだけが持つ世界観に魅了される人は多い
なぜここまで時代をこえて指示され続けるのか?
歴史からファミリーと呼ばれる5つの系統
さらには大幅に進化した2007年最新モデルまでを紹介
ハーレーに今まで興味を持たなかった人にこそこの世界を知ってほしい |
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ミルウォーキーの片田舎で
産声を上げた1台のマシンが
100年以上もたった今でも
あちこちに面影を残しながら
進化を続ける |
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魂を揺さぶるエンジンは
改良してもいまだ健在 |
ハーレーダビッドソン(以下HD)の07モデルを発表する席上、「今回のモデルチェンジは、史上でも例をみないものです」と、内容の濃さが強調された。事実、全モデルで電子制御インジェクションを採用し、ツインカム88(以下TC88)と呼ばれる1450ccエンジンは、その排気量を1584ccへと拡大。TC96という名で登場したのである。
それに合わせ、昨年、ダイナシリーズのフルモデルチェンジで採用された6速トランスミッションをTC96、ソフテイルモデル用のTC96Bすべてに標準装備化。厳しさを増す騒音&排出ガス規制という壁もものとはしなかった。まさにHDらしい、満足度を生み出すエンジンという意図が注入されているのだ。
そんなHDの歴史は、1903年にアーサー・ダビッドソン、ウォルター・ダビッドソン、ウイリアム・A・ダビッドソンと、その友人ウイリアム・S・ハーレーの4人が、わずか4坪ほどの工場で、まさに歴史の始まりを告げる1号車を生みだした。
性能向上と満足度アップへの挑戦。22年、フラットヘッドと呼ばれるエンジンを搭載したモデルをリリースし、36年には空冷OHVの2バルブVツインという、今と変わらぬエンジン型式となるナックルヘッドを開発。フラットヘッドより小排気量ながら40馬力を生み、150km/hまで加速させた。
41年には1200cc版が登場。そして48年にはパンヘッドという新型エンジンが登場する。スプリンガーフォークだった前輪懸架は油圧式のテレスコピックフォークに取って代わり、リヤサスの採用で、快適性と運動性が高くなったのもこの時期だ。
66年にはショベルヘッドが登場。この当時、日本製モーターサイクルが数多く輸出され、HDは苦境に立つ。また、企業買収の嵐が吹き荒れ、HDは理解あるAMFという企業の傘下に入ることを決断。この時代から活躍するのが創業家の3世代目となるウイリー・G・ダビッドソンだ。彼は並々ならぬ手腕を発揮し、ローライダーやスポーツスターベースのカフェレーサー(XLCR)など、現在に通じるカスタムテイストあふれるモデルをリリースさせた。
そして83年。HDを愛する有志により会社が買い戻され、再び独立企業として再スタートをきったHDは、エボリューションエンジンと、ソフテイルシリーズを発売。
そのソフテイルは、リヤサスをリジットフレーム風デザインにしながら、カスタムバイクやクラシックハーレーのように見せるよう、リヤサスユニットをエンジン下に持たせた。これでスタイルと快適性を融合させることに成功。現在でもソフテイルは、HDの人気を支えている。
そして99年、新たにツインカム88エンジンを投入。「ファクトリーカスタム」と呼ばれる魅力的なモデル群を編み、純度の高い満足度を今もつむぎだしているのである。
そんな彼が万を侍して発売したニューエンジンが、進化版であるツインカム96なのだ。 |
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購入大作戦 |
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モデルによっては300万円オーバー。けっして安い買い物ではない。しかし、ひとりでも多くのユーザーに乗ってもらおうと、ハーレーダビッドソン・ジャパンでは、低金利で最長10年というH・Dローンを用意。しかも、オプションパーツや車検などでも、H・Dローンを組むことができる点も見逃せない。これまで手が届かなかったユーザーも、このローンを有効に使えば……。ハーレーオーナーになる日もそんなに遠いものではないはずだ。 |
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写真:松川 忍/柳田由人/ハーレーダビッドソン ジャパン
文:松井 勉/Goo Bike編集部 |
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