400ccは新旧でまったく違う!?

400ccは新旧でまったく違う!?

「扱いやすくトルクフルだけど、いざとなると速い」のが旧4スト400ccレーサーレプリカ。対して、「より日常での扱いやすさ」を求めたのが、現行4スト400ccスーパースポーツなのだ。

ハイパフォーマンスの絶版
並列4気筒

ホンダ CBR400RR

HONDA CBR400RR

シリーズ長兄・CBR900RRを思わせるスタイリングで中免ライダーに絶大な支持を得たモデル。街乗りやツーリングでの扱いやすさを持ちながらもサーキットでも速いオールマイティーな1台。中古市場でも人気が高い。
♦中古相場:34.8万~119万円

ヤマハ FZR400

YAMAHA FZR400

※写真はFZR400RR

アルミデルタボックスフレームや45°前傾エンジンなどを採用し、1986年に登場。1990年のフルモデルチェンジではエンジンの搭載位置などを変更するなど、大幅な変更が行われた。中古タマ数は少なめで、価格は高めだ!
♦中古相場:24.9万~115万円

カワサキ ZXR400

KAWASAKI ZXR400

KR-1以降、2スト250ccレーサーレプリカから撤退したカワサキだが、400ccクラスでは本気のレーサーレプリカを継続して出し続けた。写真の初期型は1989年登場で、最終型は1999年式。同クラスでは最後まで販売され続けた。
♦中古相場:34.9万~108万円

スズキ GSX-R400

SUZUKI GSX-R400

※写真はGSX-R400R

その名を今に残すスズキのスーパースポーツ「GSX-R」・・・今では同社の400ccクラスはバーグマン400のみと寂しい状況だが、GSX-R400はCBRと双璧をなすほどの高い人気を博した。
♦中古相場:30万~89.9万円

VS

フレンドリーな現行
並列2気筒

ホンダ CBR400R

HONDA CBR400R

アグレッシブなスタイリングながら、きつすぎない前傾姿勢やマイルドな並列2気筒エンジンによってビギナーでも扱いやすい。初めてのスーパースポーツとしておすすめできる。
♦新車価格:80万8500円 ♦中古相場:9万~83.8万円

ヤマハ YZF-R3

YAMAHA YZF-R3

「毎日乗れるスーパースポーツ」を掲げるYZF-R25/3は、街乗りからサーキットまで、まさにオールマイティーな1台。250ccクラスの車格に弟分よりも約70cc大きくなった排気量によって、余裕の走りを楽しめる。
♦新車価格:68万7500円 ♦中古相場:22万~61.9万円

カワサキ ニンジャ 400

KAWASAKI Ninja 400

Ninja250と車体の多くを共有することで、圧倒的なコンパクトさを実現。400cc並列2気筒エンジンによって、街乗りから高速道路、ワインディングまでシーンを選ばず楽しめる。
♦新車価格:71万5000円~ ♦中古相場:19.9万~76.8万円

じつは十分に速い現行400ccモデル!

 扱いやすさを前面に押し出しているのが現行400ccスーパースポーツ。たしかにフレンドリーで乗りやすいのだが、では遅いのかといえば、決してそんなことはない。むしろ、現代の技術で仕上げられたこれらは低速でも高速域でも非常に乗りやすく、じつに質の高いスポーツモデルとなっているのだ。
 対して並列4気筒の絶版スーパースポーツは、良くも悪くも昔のハイパフォーマンス。当時は2ストレーサーレプリカに比べて扱いやすいといわれていたが・・・。しかし、そんな荒々しさをあえて選ぶのも悪くない選択といえるだろう。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2020年12月)。

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