Vストローム250を10万km乗り続けるための定期点検

>>>MAINTENANCE<<<

Vストローム250を
10万km乗り続けるための定期点検

160万kmを旅したライダー、賀曽利隆氏に聞く!

Vストローム250
賀曽利 隆
賀曽利 隆
(かそり たかし)

1947年東京都中野区生まれのフリーライター。1968年にバイクで2年かけてアフリカ一周を成し遂げ、その後世界6大陸を旅し続ける「生涯旅人」。これまで世界136ヶ国、160万kmを走破し、2017年11月に納車されたVストローム250はもうすぐ10万kmに達する。

賀曽利氏の
Vスト一口メモ!

Vストローム純正シート

「Vストロームの純正シートは1日1000km走ってもお尻が痛くなることはありません。タンデムでもパッセンジャーに優しいんです」と賀曽利氏。

賀曽利隆氏の愛車 Vストローム250

同じバイク冒険家の風間深志氏が主催するツーリングイベントSSTRに第一回から参加している賀曽利氏。ゼッケン100は不動の固定ゼッケン。

ツーリング前に
チェックしたいポイント

ブレーキランプ
チェーン
ブレーキパッド
クラッチ
タイヤ

1乗る前に必ずチェックするのは灯火類。ヘッドライト、ポジションランプ、ブレーキランプ、ウインカーなど。特に気づきにくいリア周りはしっかり確認しよう。 2チェーンが必要以上に弛んでいるとパワーロスの原因になり、最悪の場合チェーンが外れてしまうことも。また、メンテナンスを怠ると燃費の悪化にも繋がるため、定期的にショップに出して調整・清掃・注油をしてもらっている。 3ブレーキパッドが減っていると、制動力が落ちてしまうことも。ブレーキ時に異音がしてくるとブレーキディスクに傷がついてしまうため、定期的にチェックしてパッドの交換を心がけよう。 480000kmくらいでクラッチから異音がするようになり、キレが悪くなったとのこと。使い方によってクラッチの減り方は変わってくるため、異変を感じたらすぐにショップで点検してもらおう。 5タイヤは種類によってライフの長さが変わってくる。溝に作られたスリップサインが表面にでてきてしまったら交換の合図。グリップを失って転倒してしまう前に早めの交換がオススメだ。

オドメーター

現在オドメーターは96351km。納車からこれまで4000kmごとのエンジンオイル交換(2回に1回はオイルフィルターも交換)、20000kmごとに前後スプロケット、チェーン、前後タイヤ、前後ブレーキパッドを交換しているという。

ノートラブルの秘訣は
定期点検を怠らないこと

「Vストローム250は本当にトラブルのない良いバイクです。4千km毎にエンジンオイルを交換し、2回に1回はフィルター交換、2万km毎にタイヤやチェーン、ブレーキパッドなど消耗パーツの交換をしていれば大きな問題は起きません」と賀曽利氏。
 他には8万kmでクラッチプレートの交換と、バッテリーを一度、ヘッドライトの球を一度交換したくらいだという。ノーマルで乗ることにこだわりを持つ賀曽利氏はLEDランプなどのカスタムも一切していない。「ツーリングに出発する前に点検するのも大事ですが、走りながら音やフィーリングを気にすることがすごく重要です。クラッチのキレやエンジン音、タイヤの滑り具合など違和感を覚えたらすぐにショップに持ち込んで点検してもらっています」
 Vストローム250で林道にもガンガン入っていくという賀曽利氏。ダートを走ると砂や振動によるトラブルが起きやすいため、走行後の点検はしっかり行っているのだ。

バックナンバー

もっと見る