
クリスのひとこと
天候や路面状況などに翻弄されるツーリングで真価を発揮。多くのモデルに採用してほしい!

Sモード
高速道路やワインディングでは、それなりにパワフルに、スポーティに走りたい。そんな時に、Sモードは力強いエンジン特性を発揮し、ライダーの要求に応えてくれる。

Tモード
市街地走行やツーリングでは穏やかなエンジン特性のほうが使いやすく、ストレスの少ない走行が可能。そんな出力特性になるのがTモードで、ロングツーリングにも最適。
- 電子制御スロットル
- YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)では、ECUユニットがライダーのアクセル操作を検知して、最適なスロットルバルブ開度を瞬時に演算。モーター駆動でスロットルバルブを作動させることで、吸入空気量をきめ細かく調整し、滑らかなトルク特性を発揮。ライダーの微妙な感覚に反応し、優れたドライバビリティを実現してくれる。

- 電子制御スロットルは、作動を電気的に検知するため、従来のようなワイヤーは使っていない。だから作動性もスムーズ。
ワインディング走行から雨天走行まで適合
エンジンの出力特性がスイッチひとつで変えられるなんて、一昔前には考えられなかった。しかし現在、ライディングモードを装備したバイクは数多くあり、今後さらに増えていく可能性が高い。電子制御技術の進化には目を見張るばかりだ。
ライディングモードには、フルパワーを発揮するスポーツモードから、一般走行に適したスタンダードモードあるいはツーリングモード、雨の日の走行に適した穏やかな出力特性となるレインモード、さらにオフロード走行向きのエンデューロモードなど、メーカーや車種によって多彩な設定がされている。いずれにしても走行条件に最適なモードを選択することで、走りはがぜん楽しくなる。
FJR1300ASにもライディングモードであるD-MODEが装備されている。モードは、ロングツーリングや市街地での扱いやすさを重視したTモードと、パワー感やスポーティな走行フィーリング、操る喜びを楽しめるSモードが選択でき、右スイッチに配置されたMODEスイッチを操作するだけで簡単に切り替えられる。
実際に走行状況に合わせて切り替えてみたが、出力特性はかなり変化し、Sモードでワインディング走行を楽しんだ。またTモードは、穏やかなフィーリングとなるので、ゆったりとツーリングするときに最適だし、雨天時の走行にも安心だ。ツアラーという観点からすれば、さまざまな状況に際し、適切な出力特性が得られるのが嬉しい。