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“グリップヒーター”=手を温めるだけでどうして寒さが和らぐのだろう?

素朴なギモン“グリップヒーター”=手を温めるだけでどうして寒さが和らぐのだろう?

バイクのヒーター機能として最もメジャーなのが“グリップヒーター”。「手を暖めただけじゃ意味がない!」なんて思っている読者も多いのではないだろうか? しかし、これが効果抜群なのである!

身体は末端から冷える
だから手を暖めるべし

 身体が冷えるとき、まずは手足などの末端から冷えはじめる。体温が下がりはじめると、自衛本能として心臓や脳など、生命維持に重要な身体の中心部に血液を集め、その代わりに末端部の血流が悪くなるのが、その大きな理由である。走行風にさらされやすいのも、バイクならではの「手が冷えやすい理由」といえるだろう。

 だからこそ、まずは手を重点的に暖めるべき。そうすることで血流がよくなり、身体全体も暖かく感じるのだ。

 ウインタージャケットやオーバーパンツなど、冬の装備はいろいろあるが、じつは手こそ、最も気を使いたい部分なのである。

身体は末端から冷えるだから手を暖めるべし
手が冷えていてはブレーキやスイッチ操作など、ライディングに重要な動作がおろそかになる可能性も大きい。しっかり暖めよう!
身体の末端部分
身体が冷えて、まず影響が出るのが身体の末端部分。手を暖めると血流が復活して身体全体がポカポカ暖かくなるのだ。
シートヒーターも効果的!
シートヒーターも効果的!
お尻はバイクに接触する部分で大きな面積を占める。シートヒーターは、まるで暖房の効いた部屋にいるような暖かさを体感できる。
晩秋の奥多摩へ実験ツーリング!
実験方法
使用車両はBMW C650GT
グリップ&シートヒーターをON/OFF、各1時間ずつ走行
ヒーターONのとき、スクータージャケットも装着
※撮影日当日、奥多摩地方の天気は曇り、最高気温15℃、最低気温10℃

ヒーターで手のひらの
温度は変わるのか?

 いくら「暖かい!」と書いても、実際にどれくらい暖かいかを伝えることは難しい。そこで、ヒーターを使った場合と使わない場合で手の温度を測ってみようと、首都圏の定番ツーリングスポット「奥多摩」へ向かった。取材日は11月上旬で天気は曇り。山奥だから、街中よりもかなり寒い。
 早朝に出発し、人家が少なくなったあたりで一旦休憩し、実験開始。まずはヒーターをオフにし、人気休憩ポイントである小河内ダムへ向かう。1時間走ったところで計測。その後、ヒーターをオンにしてダム周辺を走り、同じく1時間後に計測した。
 気になる結果は次ページへ!!

ライター・サガヤマ

中古相場価格は、GooBike.com調べ。

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