
「ロングセラー」と聞いてまず思い浮かべるのが、マイナーチェンジなどを繰り返しつつも、基本的なシルエットは変わらずに販売され続けるモデルであろう。ここではXJR1300をはじめ、代表的なモデルを紹介したい。




- 空冷エンジンとしては国内モデル最大となる並列4気筒1250ccエンジンを搭載するビッグネイキッド。空冷エンジンの荒々しさを残しつつ、フューエルインジェクションによって厳しい排気ガス規制もクリア。シンプルな2眼メーターなど、ネイキッドらしいスタイリングながらも、モノブロック構造のブレーキキャリパーやオーリンズ製リアサスなど、走りにもこだわっている。
見えない箇所に改良を続ける
ネイキッドやクルーザー、ストリートモデルに多いのが、スタイリングを変えずに販売され続けるモデル。実際に何も変わっていないのかというと、当然そんなことはない。ここに紹介するXJR1300も、94年の登場時はXJR1200として発売されたモデル。当時は火がつきはじめたネイキッドブームがさらにもうひと爆発しそうな勢いある時期で、XJR1200をはじめとする大型ネイキッドがブームを牽引した。その後、排気量を1250ccにアップしたXJR1300に。06年には来るべき排気ガス規制に先駆けてFIを採用するなど、時代に合わせた進化を遂げてきたのだ。
クラス唯一の空冷Vツイン!もうすぐ20周年の人気モデル
ロー&ロングの迫力ある車体とクラス唯一の空冷Vツインエンジンを搭載したドラッグスター400は、来年でなんと発売20周年を迎える人気の1台。初登場時はいわゆる“アメリカンブーム”まっただ中で、ブームがひと段落した現在も、本格的な装備がミドルバイクユーザーの心をしっかりと掴んでいるのだ。
存在感、スポーツ性能、所有感 すべてを圧倒するビッグネイキッド
92年に「BIG1 PROJECT」として登場したのがCB1000スーパーフォア。ゼファーが原点回帰的な特徴を持っていたのに対し、CBはネイキッドスポーツとして新たな価値観と存在感を持って人気を博した。CB1300スーパーフォアもスポーツ性能を重視しつつ、高級感を高めている。兄弟モデルのCB1300スーパーボルドールも人気だ!
懐かしさと美しさを極めたバーチカルツイン
初代モデルであるW650が登場したのが99年。国産メーカーで唯一となる空冷バーチカルエンジンをクラシカルなスタイリングでまとめあげ、発売当初から高い人気を獲得した。08年の排気ガス規制によって販売を終了したが、11年に排気量を773cc、吸気システムにフューエルインジェクションを採用し、W800として再登場した。
コンパクトボディとリーズナブルな価格が嬉しい!
アメリカンブームから遅れること数年、“ストリートバイクブーム”まっただ中に登場したのがグラストラッカーだ。シンプルかつコンパクトな車体はカスタムベースとして当時人気を博したが、現在はそんな車体がエントリーユーザーにも受けている。リーズナブルな新車価格や、こなれた中古相場も人気のポイントといえるだろう。
中古相場価格は、GooBike.com調べ。