ネオクラシック系やスーパーモタードも!
250ccクラスはそもそも、機種バリエーションがとても豊富だ。その中でも、いわゆるストリート系に相当するモデルは、数多くある。
まずはスポーツネイキッド系。こちらは、07年夏の排ガス規制強化以降、新車で買えるのは09年春に環境性能が強化されたホンダのVTRのみという状態が長らく続いていたが、12年夏にスズキがGSR250、13年春にカワサキがZ250、14年夏にホンダがCB250Fを発売して、いまでは選択肢が広がった。
一方で、シングルエンジンを搭載したネオクラシック系やトラッカー系などは、モデルチェンジされることは少ないものの、地味にロングセールスを続けている機種が多い。排気量帯を250ccフルサイズだけでなく200cc以上とすれば、ラインアップはかなり豊富だ。
これに加えて、スズキを除く国内3メーカーからは、こちらもストリート系と位置づけられるスーパーモタードも発売されている。
そのためこのジャンルは、自分好みのスタイリングを探しやすい傾向にある。軽量コンパクトで扱いやすいという250ccクラスならではの魅力は、どの機種にも備わっている。どの機種を選んでも、楽しくシティライドできるはずだ。
ちなみに250ストリート系は、エンジン形式で考えると、空冷単気筒とそれ以外に大別できる。のんびり走りたいなら前者、元気よさも求めるなら後者というのが基本だ。
- HONDA CB250F
- 新車価格●46万4400円〜
- CBR250Rをベースとしたスポーツネイキッド。29馬力の249cc水冷単気筒エンジンやスチール製フレームはベース車と共通。ハンドル位置はCBRより高く、車重は3kg軽い。
- YAMAHA DRAGSTAR 250
- 新車価格●59万4000円
- いま新車で購入できる国内仕様唯一の250ccクルーザー。本格的なロー&ロングボディに、空冷にこだわった248ccV型2気筒エンジンを組み合わせる。憧れのハーレーに向けた練習用としても人気。
- SUZUKI ST250Etype
- 新車価格●48万4920円
- シンプルなフォルムを持つ、クラシック系のロードモデル。エンジンは19馬力の249cc空冷単気筒。前後18インチ径のスポークホイールが、しなやかな乗り心地を生む。シートはレトロな前後セパレート型。146kgと軽い。
- KAWASAKI Z250
- 新車価格●50万2200円
ニンジャ250をベースとしたスポーツネイキッド。31馬力を発揮する248cc水冷並列2気筒エンジンや、スチール製フレームなど、車体の基本はニンジャと共通。カウルレス化とバーハンドル化により、ニンジャとは異なる雰囲気に仕上げてある。車重は、ニンジャより4kg軽い168kg。