一大ブームは去ったが依然として人気は高い
00年代には一時期、「バイク=250ccクラスのビッグスクーター」というほどブームとなったが、いまは当時と比べればかなり下火。とはいえ、このカテゴリーの機種に魅力がなくなったわけではない。
まず、スクーターであることから、運転はマニュアルクラッチ車と比較してイージー。当然ながら、AT限定免許で乗ることもできる。排気量のわりには車格が大きい機種が多いため、大きさや重さには慣れが必要だが、日常の足として、あるいはゆったり楽しむツーリングマシンとして、気軽に扱うことができる。
また、多くの250ccスクーターは、広大なシート下トランクや便利なグローブボックスを備えている。通勤・通学の足やお買い物用マシンとして活用しやすい点も、このカテゴリーならではの大きな魅力だ。
操る楽しみという点では、マニュアルクラッチ車に負けるが、電子制御CVTを採用した機種なら、ボタン操作によって擬似的に設定されたギアをマニュアル感覚でチェンジする楽しさも味わえる。
幅広い用途でのメインマシンとしてはもちろん、置き場所が許すならビッグバイク乗りのセカンドバイクにも向くカテゴリー。新車の種類も多いが、かつてブームとなったおかげで中古車も豊富にある。
- YAMAHA MAJESTY
- 新車価格●72万2520円
- 電子制御CVTを採用し、3つの走行モードを選択可能。どのモードでも、左手のI-Sスイッチを押すと、高回転を使えるようになる。シートは前後デュアルオープン式で、トランクは60容量を誇る。
- HONDA FORZA Si
- 新車価格●55万5120円〜
- 新たなフォルツァシリーズとして、13年夏に新登場。新設計のエンジンとフレームを使い、タイ生産により価格低減も図ってある。シート下トランクは53L容量。前後14/13インチ径ホイールを履く。ABS仕様あり。
- YAMAHA MAXAM
- 新車価格●70万2000円
- 「アーバンクルーザー」をコンセプトに、ロー&ロングなフォルムとタンデム走行を重視した車体設計が与えられている。シート下トランクは分割式で小さめだが、これを補うリアトランクを採用する。
- SUZUKI SKYWAVE250typeM
- 新車価格●73万4400円
スカイウェイブ250シリーズは、高回転高出力型の26馬力エンジンを採用。ボディはかなり大柄で、威風堂々とした外観を誇る。シリーズのうちタイプMは、電子制御CVTを搭載。2つの無段変速モードと3つの有段変速モードが用意され、7速MTモードも楽しめる。キーレスエントリーも採用する。