


キャブ周辺は特に念入りに


ハンドルストッパーの打痕


中古車を選ぶ際に、カスタム車を買うかノーマル車を買うかで悩む人も多いだろう。購入後にコツコツとカスタムをしていくのも楽しいが、好みのカスタム車を運良く見つけられたら、それはある意味お買い得とも言える。だが、カスタム車を買う際には購入後の維持費についても必ず考えておこう。例えばリプレイスキャブレターやエンジンチューニング系パーツの場合、純正部品よりも短いスパンでメンテナンスや消耗部品の交換が必要になる場合も多い。耐久性を多少犠牲にしてでも性能を追求した商品なのだから、それはある種の“割り切り”なのだ。だが、それを把握せずに購入すると、いざメンテナンスという時に請求書を見てビックリ!ということになる。また、社外製品の場合は車体メーカーのように補修パーツの供給が迅速でない場合もあるし、型落ち製品では部品すら出てこないという場合もある。カスタム車を購入する際は、メンテナンスサイクルや部品代、継続的な部品供給の有無までしっかり把握しておくことが理想的だ。もし分からない場合はショップスタッフに尋ねてみよう。また、カスタム以外でもタイヤやチェーンなど消耗品の値段も把握しておきたい。例えば見た目のカッコ良さ重視で極太タイヤの車両を買ったものの、タイヤ交換時に5万円以上かかって冷や汗が出た……そんな話もアチコチで聞く。車両を完調に維持するために、どれほどのコストが必要なのかを使い方と照らし合わせて考えてみよう。少しでも無理があると、せっかく買ったバイクを維持できず、結果手放すハメになる。身の丈にあった車両を買うのも賢い中古車選びなのだ。
高額パーツのメンテナンス
意外と高い消耗品
- 太いタイヤは高額だ。17インチで180サイズ程度だと、前後輪あわせてタイヤ交換で5、6万円飛んでいくなんてこともザラ。また、チェーンとスプロケットも高額な消耗品だ。車両購入の際、交換時期が近づいているような場合はショップに相談しよう。
