古でSRを買おうと思った時、何に注意すればいいだろうか。ここではSRに強いバイクガレーヂ・スラクストンで話を伺った。
代表の田中さんは、約25年に渡ってSRに触れてきたまさに専門家。チューニングのノウハウも数多く蓄積するほか、幅広いカスタムも手がけ、SRのことなら何でもお任せできる頼りになる存在なのである。
「SRは長年基本構造が変わっていませんし、シンプルなことが最大の魅力です。エンジンもノーマル状態であれば壊れることはそうそうなく、近年のFI車でも不具合はありません。コレと言った弱点はないんですよ(笑)。ただ、年式や走行距離によってはエンジンの整備が必要ですが、それは他のバイクでも同じ。購入後はオイル管理にさえ気をつけていれば致命的なトラブルにはならないはず。車体周りについても、当たり前の面倒を見てあげればOK。ただ、振動が多いですから、ハンドルやブレーキ、外装など重要な部品は定期的に増し締めが必要ですね」
持病のような弱点がないのはさすがロングセラー車と言えるだろう。ただ、田中さんの話にあったように、振動に起因するトラブルには注意しておきたい。社外パーツで固めたカスタム車では、ライト切れやメーターの故障は起きやすい。田中さんもカスタムの際には各パーツの振動対策にかなり神経を使うという。
あとはオイル管理だ。下でも示すが、空冷シングルは熱的に厳しいため、オイルコンディションが重要。田中さんも、できれば良いオイルを入れて欲しい、と話していた。長く楽しむなら、オイル交換はしっかり行おう。逆にそこさえ気をつければ、ほとんど手がかからないと言える。