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大排気量ならではのゆとり ビッグネイキッドに乗れ
大排気量ならではのゆとり ビッグネイキッドに乗れ

むき出しのエンジン、カウルのないシンプルなスタイリング。それでいて、圧倒的な存在感を示すビッグネイキッド。走ってよし、カスタムしてよしのマルチプレーヤーは、このカテゴリーをおいてほかになし!

Text / Morimutsu KURIHARA

ネイキッドとはどんなバイクなの?

性能だけが全てじゃない、と新たな楽しさを提案

 『ネイキッド』。よく聞くカテゴリーだけど、日本語に訳すと「むき出しの状態」や「裸」を意味する。カウルを着てないからでしょ、と思った君、結構するどい。このカテゴリーが誕生したのは今から約20年ほど前。時代はレーサーレプリカブームまっただ中で、毎年行われるモデルチェンジは当たりまえ。各メーカーはしのぎを削り速さを競い合っていた。しかし、そんな競争にバイクユーザーたちは少々食傷気味になっていたのも確か。最高出力45馬力をたたき出す2スト250ccモデルが市販されている中、性能だけがバイクの楽しさじゃない!と、カワサキが空冷4気筒、最高出力46馬力のゼファーをデビューさせる。さらに、空冷Zの人気が高まっていたこととも重なり、一躍大ブームを引き起こす。レプリカ一辺倒でカウルが付いていて当たり前のバイクから、カウルのない原点回帰の新ジャンル『ネイキッド』は、そうして登場した。

ゼファー

1989年登場のゼファー。400ccのみの展開を予定していたが、反響から750cc、1100ccも販売に至った。

NSR250R SP

1992年式のNSR250R SP。当時はレプリカモデル全盛期、高性能のマシンに公道で乗れると人気を博した。

Z1

80年代後半におきた空冷四発ブームの中心的存在、Z1。様々なモデルでカスタム楽しまれていた。         

CB1000SF

次世代フラッグシップとして開発されたCB1000SFの意思は、1998年のCB1300SFへと引き継がれていく。

主流だった400クラスから時代はビッグネイキッドへ

  人気車種となったゼファーに対抗しホンダがCB400SFをリリース。ヒットを飛ばすと、ヤマハ、スズキからも同クラスにネイキッドモデルが投入されることになる。しかし、教習所で大型自動二輪免許を取得できるようになった1996年を境に、市場の人気はオーバーリッタークラスのビッグネイキッドへと集中していく。このビッグネイキッド、すでにブームとなる以前に登場していたが、法改正をターニングポイントに各メーカーでは排気量拡大や新機種の投入など、動きはより活発になっていく。そして現在、原点回帰からスタートしたネイキッドは、より走りに振ったニューエイジ、古典的なスタイルが懐かしいネオクラシックと、カテゴリーの中でも細分化が進み、魅力的なモデルあふれる一大勢力に成長。ビッグバイクビギナーからエキスパートまで、さまざまなユーザーの要求にマッチした車両を選ぶことができる。

ゼファーのヒットで広がったカスタムワールド

ゼファー ゼファーをはじめとするネイキッドは、オーソドックスなスタイルが大きな特徴。それだけにカスタムは性能を高める目的はもちろんのこと、カウルなどを持たないネイキッドという特性上見た目も大きく変わってくる。これが、ユーザーたちのもっと走りを楽しめるようにしたい、もっと見た目を派手にしたいといったカスタム欲を刺激。アフターパーツを扱うメーカーからは多くのパーツが発売され、カスタムという一部のコアなエンスーたちが行ってきた楽しみを、一般的なライダーでも楽しめるものへとその底辺を広げてくれた。
 ただ、注意したいのは安全基準を守ることだ。パーツを装着したときの重量や車体寸法が一定の範囲内に収まっているか、取り付けたパーツが保安基準に即しているものかなど、十分に注意を払っておきたい。

スイングアーム

サーキット走行などではノーマルのスイングアーム剛性不足を感じるが、高剛性のものに変更すれば効果てきめん!

パイプハンドル

パイプハンドルを多く採用するネイキッドは、ハンドルの変更も簡単。セパハンにチェンジするのもアリだ。

軽量ホイール

軽量ホイールに交換すればバネ下重量を軽減でき、サスの路面追従性が上がるなど、運動性能を向上できる。

マフラー

カスタムで定番のマフラー交換。走りも変わるが、見た目も一変! 現行の規制に対応した商品を選ぼう。

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