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今日からあなたも相場通 中古バイク目利き指南
中古バイク目利き指南

自分が欲しい車両を安く手に入れたい! 誰でも車両探しをしていると考えることだが、闇雲に車両を探して価格を調べるだけでは目的は達成できない。目利きと呼べるほどの相場感覚を身につけるには、いまどんな車両が注目されているのか? またその逆は何か? などバイク界のトレンドやメーカーの動きをしっかりと見極めることが重要なのだ。中古相場全体を見渡して初めて身に付くものが相場観なのである。

Text/Ryo Tsuchiyama

広い視野で中古相場を分析する

 本誌に掲載されている中古車の一覧を見ていると、発売間もない新車のような車両から、骨董品のような車両、街中に溢れる人気車両など、種類や価格帯も様々だ。
 誰もが考えることは、欲しい中古バイクの価格が相場と比べて安いのか、高いのかということ。それを判断するには当然『平均価格』という基準が必要になるが、それもあくまで『いま現在の瞬間的な平均価格』に過ぎない。さらにその価格がどういった変遷を経てそこに至っているかを見ることでより確実に買い時を判断できる。しかしそのためには、長いスパンで相場を見る必要があるが、急にバイクを探し始めた人にとっては、それを判断するには難しい。
 ただ、ひとつの見方として中古価格の推移には、『安定期』『下降期』『上昇期』と大きく分けて3つの時期が存在することを頭に入れておくと、瞬間的でもある程度の判断がつけられる。フレッシュな中古や、価格変動が落ち着いた時期に見られる『安定期』、発売から数年が経過して市場に車両が行き渡り、型遅れとなったころにやってくる『下降期』、そして旧車としての価値が認められたり、カテゴリ消滅などによって生じる希少性によって価値がグングン上昇する『上昇期』。もちろん例外はあるし、車両の立ち位置によってどの時期に分類されるかは変わってくるが、それは見方ひとつで誰にでも判断ができることなのだ。
 今回はそれら3つの時期に分類される代表的な車種を、一部ではあるが紹介していきたい。それらを見た上で、今後中古車両の価格がどういった変遷を辿っていくのかも大方の予想が付くようになるし、広い視野を身につけることで、最終的に損をしない買い方が出来るはずだ。

カワサキ Z900スーパーフォア

KAWASAKI Z900 Super Four
カワサキ Z900スーパーフォア

言わずと知れた名車Z1。極上ノーマル車では軽く200万を超えるプライスタグがつく。今後相場が下がることはまずない。

平均価格 156.2万円

ホンダ CB750フォア

HONDA CB750 Four
ホンダ CB750フォア

日本車の名を世界に轟かせたナナハン。特に初期型のK0はコレクターズアイテム化しており、入手困難で相場は200万超え!

平均価格 119.3万円

カワサキ ゼファー750

KAWASAKI ZEPHYR 750
カワサキ ゼファー750

生産終了後にプレミアが付き一時的には新車が100万円を超えたこともあるゼファー750。価格下落の可能性は低い。

平均価格 55.0万円

スズキ GT750

SUZUKI GT750
スズキ GT750

ZやCBほどではないにしろ、ここ数年ジワジワと価格を上げて来ているジーナナ。100万以下で買えるのはあと数年か。

平均価格 95.1万円

ヤマハ RZ250

YAMAHA RZ250
ヤマハ RZ250

峠ブームの立役者とも言えるヤマハ2サイクルの傑作。ノーマル車、カスタム車含め、よく探せば40万円台から購入可。

平均価格 55.2万円

年式や流通する台数にも目を配ろう。

 どんなバイクにも価格の変遷があるが、ひとつの分かりやすい目安としては、車両年式や市場に流通する台数をしっかり把握しておくことでもある程度の予測はできる。例えば登場から30年ほど経過すれば、世の中では旧車としての認識が高まり『古いモノ好き』が目をつけることで旧車としての市場価格が形成される。また、市場に流通する台数が少ない車両については、人気の有無に関わらず高額だったり、それまで激安だった車両が何かの拍子で突然プレミアモデルになってしまうこともこれまで何度もあった。
 そういった予測も、本誌のインデックスやGooBikeのwebサイトを見ればすぐに把握できる。世の中の価格の基本は『需要と供給のバランス』だが、それを見極めるためには、年式と流通台数もしっかり把握しておこう。

※平均価格はGooBike4月調べ

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