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斬新かつ独創的なスタイル KATANA

世界中を驚愕させた未来感覚バイク登場

 よもやこのままのスタイリングで登場するなどだれひとり想像しなかった。80年に開催されたドイツ・ケルンショーで初めてベールを脱いだGSX1100Sカタナは、あまりに独創的で斬新なフォルムだったことから、あくまでもショーモデルであるという認識が支配的だった。ところが翌81年、ほとんど変わらぬスタイリングで登場したのである。

 ドイツ人デザイナー、ハンス・ムートが日本の刀をイメージして作り上げた前衛的ともいえるボディデザインは、かっこいいバイクを造り上げたいと願うスズキと思惑が一致した結果、そのままのスタイリングで市販車として投入することになった。その英断がまちがってなかったことは、発売と同時に爆発的な人気を博したことでも容易に理解できる。世界中のライダーを惹きつけるに十分すぎるほどの魅力をたたえていたのだ。

 国内発売された750に関してはハンドルが物議を醸したが、最終的には1100から250までラインアップされ、多くのカタナファンを創出したのである。

GSX1100Sカタナ GSX1100Sカタナ
GSX250S

1991
GSX250S

エンジン:水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:248cc

最高出力:40ps/14500rpm

最大トルク:2.7kg-m/10000rpm

中古平均価格:24.2万円

1100カタナのイメージを小柄なボディにうまく表現。バンディットベースの水冷エンジンは40馬力を発生。マフラーはシリーズ唯一の4-1タイプを採用していた。

GSX400S

1992
GSX400S

エンジン:水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:399cc

最高出力:53ps/10500rpm

最大トルク:3.8kg-m/9500rpm

中古平均価格:29.8万円

普通二輪免許で乗れるカタナとして、250に続いて登場したのがこの400。エンジンは水冷だがスタイリングは忠実に再現。走行性能は現代的にスポーティだった。

GS650G

1981
GS650G

エンジン:空冷並列4気筒DOHC2バルブ

排気量:673cc

最高出力:65ps/9500rpm

最大トルク:5.3kg-m/8000rpm

中古平均価格:23.7万円

1100Sカタナと同じくハンス・ムートがデザインしたミドルモデル。エンジンは2バルブの空冷4気筒で、駆動方式はシャフトドライブ。ツアラー的な要素が強かった。

GSX750S

1982
GSX750S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:747cc

最高出力:69ps/8500rpm

最大トルク:6.2kg-m/7000rpm

中古平均価格:33.3万円

国内向けに750も発売を開始。オリジナルの形を望む声は高かったが、当時セパレートハンドルは法律的に認められておらず、アップハンドルに換えられ、スクリーンも装備されなかった。

GSX750S

1983
GSX750S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:747cc

最高出力:72ps/9000rpm

最大トルク:6.3kg-m/7000rpm

中古平均価格:27.3万円

最初のマイナーチェンジで、フロント19から16インチへ、リヤは18から17インチへと変更された。この時点で750もスクリーンを標準装備。だが、ハンドルは相変わらずだった。

GSX750S

1984
GSX750S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:747cc

最高出力:77ps/9000rpm

最大トルク:6.4kg-m/7500rpm

中古平均価格:29.5万円

スズキ独自のデザインで、第2世代のカタナが登場。流麗なスタイリングやリトラクタブルヘッドライトの採用、ゴールドをあしらったカラーリングが特徴的だった。

GSX1000S

1981
GSX1000S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:998cc

最高出力:108ps/8500rpm

最大トルク:9.3kg-m/6500rpm

中古平均価格:54.6万円

カタナの基本エンジンは1100だったが、アメリカのスーパーバイクレースへの対応を図り、エンジンをボアダウンした1000ccモデルも登場させた。希少なカタナである。

GSX1100S

1981
GSX1100S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:1075cc

最高出力:111ps/8500rpm

最大トルク:9.8kg-m/6500rpm

中古平均価格:78.6万円

プロトタイプとほとんど変わらぬスタイリングで登場し、世界中に衝撃を与えた。エンジンはGSX1100Eベースで、最高出力を6馬力アップの111馬力としていた。輸出専用車。

GSX1100S

2000
GSX1100S

エンジン:空冷並列4気筒DOHC4バルブ

排気量:1074cc

最高出力:111ps/8500rpm

最大トルク:9.8kg-m/6500rpm

中古平均価格:128.4万円

何度か生産中止したものの、強い要望で復活してきたカタナのファイナルエディション。1100台の限定生産で、チューブレスタイヤなど現代的なアレンジが施されていた。

※中古車平均価格はGooBike.com(10/30現在)のデータをもとに算出しております。
第39回モーターショーに出展されたコンセプトモデル STRATOSPHERE

 次世代のカタナをイメージして第39回東京モーターショーに出展されたコンセプトモデルがストラトスフィアである。流れるようなボディデザインは近未来フォルムだが、どことなくカタナの進化系を思わせる。パワーユニットには同じ1100ccの排気量が与えられているが、並列4気筒ではなく並列6気筒を搭載。しかしながらエンジン幅は4気筒並に抑えられている。スクリーンやハンドルは可動式となっていて、オートシフト機構なども提案されている。フロントカウルからタンクはアルミの叩きだしと豪華な仕様だ。

STRATOSPHERE STRATOSPHERE

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