高回転までまわして快感、スロットル全開が面白い
いまやクラス唯一のフルカウル装着車として、高い人気を誇っているニンジャ。だからといって過激一辺倒ではなく、スポーティなルックスに反して汎用性が高く、とても乗りやすいのがニンジャの魅力のひとつ。
軽快感よりも、しっかりとした手応えを強調するハンドリングは、安定性に優れ重量車的な落ち着きを感じさせる。ブレーキのフィーリングも、軽量車にありがちな安っぽさがなく、握り応えがある。こういった上級感が、ニンジャのキャラクターと言えるだろう。
ただし、エンジン特性はやんちゃ。正直なところ低速トルクは物足りないのだが、その分高回転のハジけっぷりが面白い。1万2000回転オーバーまで、ツインのイメージを覆す伸びの良さを見せるのだ。
ワインディングで高回転をキープして走るのは痛快。速度域が上がってくると、持ち前の安定性の高さが効果を発揮して、攻めの走りができる。
大人しい乗り味かと思わせながら、過激な走りもしっかりとこなす。ニンジャは、そんな二面性をもったマシンなのだ。
角断面チューブスイングアームは、高い剛性を実現。リヤショックユニットは5段階のプリロード調整機構を備える。リヤブレーキにもペータル形状を採用する。
フロントフォークのインナーチューブ径はφ37。ピッチングを抑えた安定性重視のセッティングが施される。ペータル形状のブレーキローターは290mm。
シートは薄いが、乗り心地は見た目以上に良く、長距離を走っても、思ったほどお尻は痛まない。ウインカーレンズはファッショナブルなクリアレンズを採用する。