峠でリッターバイクを、本気でカモレル!
スロットルをブリッピングさせるだけで、コイツがタダ者でないのは、だれにでもすぐにわかる。なにしろレスポンスがハンパじゃない。4ストシングルの吹け上がりじゃあないのだ。
走り出せば思った通り、いや期待以上の速さに目を見張るだろう。排気量から想像される加速感をはるかに超えている。
シングルらしい中低速のトルクはもちろんのこと、それがタレることなくトップエンドまで回りきるのだから恐れ入る。
シャシーの剛性感も、あきらかに1クラスも2クラスも上。クオリティの高い前後サスペンションは、セッティングが固く感じるかもしれないが、WRの生み出すハイペースなら、これくらいがちょうどいい。
下りのワインディングならWRの天下だろう。重さに手こずるビッグバイクを鼻歌混じりにカモってしまえるハズだ。
この走りを体感したことがないのなら、とにかく一度試乗した方がいい。クォーターにしてみれば、価格はたしかに高いけど、乗ってみれば納得できるクオリティ。コイツは本気のスーパースポーツなのだ。
テールランプは軽量で省電力なLEDを採用している。車体の端に重量物を置かずマスを集中させる設計。肉抜きが施されたナンバーステーがスパルタン。
精悍なブラック仕上げのアルミ製スイングアームは、異形断面形状とすることで軽量化と高い剛性を両立。ペータル形状のリヤブレーキローターは230mm。
フロントフォークのインナーチューブは、高剛性な大径φ46を採用。ペータル形状のブレーキローターは、298mmというビッグサイズで、高い制動力を確保。