BMW
レーサーからツアラーまで
商品構成を広げる伝統のベンベー
数年前まで、縦置き4気筒や伝統の水平対抗2気筒エンジンを搭載したジェントルなツアラーが主体だったBMWは、ホットなスポーツモデルからオフロードモデルまでをラインアップする総合スポーツバイクメーカーへと変身を遂げようとしている。
そうした流れの最たるは、09年からSBKに参戦する並列4気筒のS1000RRだ。ケルンショーで発表されたワークスマシンは、まるで国産マシンのような構成で、BMWの過去のイメージにはこだわらない姿勢を強く感じさせる。
また、09年型では、並列4気筒のKシリーズのエンジンが、S、R、GTともに1200ccから
1300ccに拡大。800S、ST、GSとラインアップが充実しているF800シリーズには、ロードスターのF800Rが加わった。
HP2 スポーツ
エンジン |
水冷水平対向2気筒 |
排気量 |
1169cc |
車輌重量 |
208kg |
最高出力 |
98kW(133ps)/8750rpm |
最大トルク |
115Nm(11.7kgm)/6000rpm |
価格 |
390万円 |
ボクサーエンジンを積むBMWのマシンのなかで、最強、最軽量モデル。レースマシンのようにアクセルを開けたままクラッチ操作なしで、ギヤシフトが可能。
K1300R
エンジン |
水冷並列4気筒 |
排気量 |
1293cc |
車輌重量 |
未公表 |
最高出力 |
未公表 |
最大トルク |
未公表 |
価格 |
未定 |
ドイツのケルンショーで発表された新型のKシリーズ。排気量がアップ、細部もブラッシュアップ。とくにウインカーは国産と同様の方式となった。
F800GS
エンジン |
水冷並列2気筒 |
排気量 |
798cc |
車輌重量 |
216kg |
最高出力 |
62.6kW(85ps)/7500rpm |
最大トルク |
83Nm(8.5kgm)/5750rpm |
価格 |
134万4000円〜 |
海外から遅れること約1年、ようやく国内での販売が決定。素早いエンジンレスポンスと、高い加速性能、優れたオフロード特性を持ち、いかなる道をも突き進む!
BMW
History
BMWのエンブレムが表すのは飛行機のプロペラと、空と雲
1913年、ドイツの航空機、船舶のエンジン製造メーカーとして設立。1917年には社名を現在のBMWに変更した。そして、1923年に2輪の製造を開始する。なおBMWは、バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケの頭文字をとったもので、訳すと「バイエルンエンジン製造工場」という意味になる。BMWの特徴的なエンブレムの、円と十字は飛行機の回転するプロペラと、BMWのスタート地点であるバイエルンの青い空と白い雲をイメージしている。かつて航空エンジンメーカーだったことを表してるのだ。
ビューエル
究極のレーサーハンドリングと
アメリカンVツインのハーモニー
ビューエルは、レースフリークでH・Dの社員でもあったエリック・ビューエルが、自身の理想とするバイクを造り出すため興されたメーカーである。
マシンは、H・Dのスポーツスター系のエンジンをアルミツインスパーフレームに搭載。それは技術的に特異と言っていいほどユニークだ。ホイールベースは1320mmという短さで、125ccのロードスポーツ並み。しかも21度というキャスター角は、レーシングマシンよりも立っている。
でも、常識では成り立たないものを、徹底したマスの集中化などで成り立たせてしまったのが、ビューエルなのだ。その結果、まるで純レーサーのような究極の世界を垣間見ることができる一方、エンジンフィーリングはのどかという独自の走りを実現している。
ファイヤーボルト XB12R
エンジン |
空冷V型2気筒 |
排気量 |
1202cc |
車輌重量 |
179kg |
最高出力 |
未公表 |
最大トルク |
未公表 |
価格 |
123万2500円 |
コンパクトなボディとトルクあふれるエンジンを持つ、生粋のコーナリングマシン。09年モデルはフロントブレーキに8ポッドキャリパーを採用。
ユリシーズ XB12XT
エンジン |
空冷V型2気筒 |
排気量 |
1202cc |
最高出力 |
193kg |
最大トルク |
未公表 |
車輌重量 |
未公表 |
価格 |
127万5000円 |
走行風による疲労を軽減してくれるトールウインドスクリーンや、グリップヒーターといった快適な走りを約束する装備を持つ、ビューエルきっての旅バイク。
ライトニング シティX XB9SX
エンジン |
空冷V型2気筒 |
排気量 |
985cc |
最高出力 |
177kg |
最大トルク |
未公表 |
車輌重量 |
未公表 |
価格 |
108万4600円 |
ビューエル唯一の985ccエンジンを搭載。脳と直結したかのような、ダイレクトなライディングフィールを楽しめる。
ビューエル
History
ハーレーダビッドソンのエンジニアが設立
当時ハーレーダビッドソンのエンジニアだったエリック・ビューエルが制作したオリジナルバイクRW750を期に、1986年ビューエルモーターサイクルカンパニーを設立。設立当時はハーレーダビッドソン製のエンジンをオリジナルフレームにマウントし、ハーレーダビッドソンと異なるロードスポーツバイクを製作し販売していた。1998年には、ハーレーダビッドソンにより買収されて社内ブランドとなった。フレームに燃料タンクの機能を持たすなど、独創的なマシン作りは他に類を見ない。