2019/08/18 12:42:50 更新ZRX400の納車整備です。カワサキ ZRX400
作業実施日 2019/08/07
お客様からの依頼がありZRX400のグリーンの中古をオークションから仕入れました。車検は残っていないのですが、当店的には車検が残っていても無くても納車整備の内容には変わりが無いので、むしろお客様にしては自賠責と重量税の価格負担だけで2年間安心して乗れるのでお徳かと思います。 そこで車検の際に一番先に確認するのがキャリパーシールの状態です。

さすがにもう旧車の部類にはいってしまうZRX400ですが写真の通り6ポットキャリパーのピストンはどれも年季が入ってます。しかし清掃後に作動を確認してみるとスムーズに引きずりも無く作動しました。

しかしリアキャリパーはピストンが指の力では戻りません。なのでキャリパーピストンを取り外しキャリパー内のシールが入る溝を清掃して(戻りが悪いとか、動かない場合殆どがシールに問題があるのではなく吸水性の強いブレーキフルードが水分と汚れでかすのような物を形成して溝の中でシールを圧迫しています。)シールとダストシールを交換します。



キャリパーシールはこんな薄いゴムで時速150kmからでも制動させる油圧を受け止めているので非常に重要な部品です。馬鹿にしないで丁寧に扱い交換しましょう。

今回は車検整備の数々の作業の一部を紹介しました。ラジエター液もできれば交換しましょう。