お客様の持込み車両ですが大変珍しいBEET50の冬眠車両になります。実働1200キロ!!の現状で入手されたようで冬眠期間、走行履歴等不明の車両になります。 BEETは過去に3台ほど路上復帰させましたが水冷エンジンゆえに冬眠車両は厄介な場合が多いので少し心配です。 今回は数回に分けて路上復帰＆カスタムの予定となります。 まずはエンジン始動に向けて作業していきます。

まずはキャブレターから作業していきます。

キャブレターですが分解すると画像のようにエンジンオイルが流れ込んで有りおたふくソース状態です。

キャブレターオーバーホールしました。幸いオイルに浸っていたためガソリンの腐食による頑固な詰りは有りませんでした。 取りあえずバッテリー交換、ガソリンタンク内の清掃＆給油（奇跡的にサビはほぼ有りませんでした）、プラグ交換、エアエレメント作成交換等作業後クランキングしましたがあっさりエンジンは始動しました。 エンジン始動しましたので、過去にBEET再生作業で苦戦しました水回り、クラッチ周りの点検メンテナンス に進みます。

クラッチケースカバーをあけてみましたが予想通りクラッチ部品＆水回りパーツの腐食が激しいです。 ウォーターポンプ内はかなり腐食が激しいようです。

水回りの通路も掃除します。サビ汁がかなりひどいようですが根気よく清掃します。 ラジエター本体は後日専門業者様で作り直す予定ですが現状漏れはなさそうですので清掃して使用します。

各部清掃しました。大変でしたがほぼほぼ綺麗になりました。使用するにあたり問題ないレベルになりました。 ゴムのベルトは後日交換予定となります。

各部組み立てて元に戻りました。

組み立て後仮ナンバーにて5キロほど走行しました、最近の５０ｃｃ原付に乗りなれているとビックリする位 加速も良くスピードの乗りも良いです、とても楽しい乗り味ですが５０ｃｃ原付故調子に乗っていると 免許が無くなりそうです(>_<) 出だしが若干もたつくようですが排気タイミングを当時の定番カスタムで高回転側に強制固定されているため だと思われます。 この部分も部品が手に入り次第後々元に戻す予定となります。 取りあえずは乗れるようになりました、次回追加整備＆カスタム予定となります。