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2025/04/18 16:27:19 更新【セルモーター不動】スズキアドレスV50 スターターリレー交換、ヘッドライトバルブ交換、エンジンオイル交換スズキ アドレスV50

作業実施日 2025/04/18

セルモーターが動かなくなってしまい、キックで始動してご入庫されたアドレスV50の入庫です。

バッテリーがあがったのであればセルモーターの動きは徐々に悪くなっていく…といったものですが、突然まったく反応しなくなったとのことです。 今回はオイル交換も行いますので、まずは古いオイルを抜きましょう。

最寄り駅までの近距離通勤で使用されているスズキアドレスV50 半年間で走行距離は約800キロ。 あまり乗っていませんが、そういう使い方であっても半年に一度は交換しましょう。 特に冬場は近距離短時間走行を繰り返す方は懸念されることがありますので… オイルフィルターを備えず、オイル容量が少なく、絶対的なパワーが少ないためエンジンの常用回転域を高めてパワーを絞り出している125cc以下の車両は1500〜2000キロ毎の交換が推奨されます。 それほど走っていなくても熱を加えたオイルは徐々に劣化しますので半年以内に交換しましょう。 普通乗用車の2.5〜3.5倍の小排気量車は、特にスクーターは常時高回転域で走っているため油膜を形成するというオイルの重要な役割を高次元で果たす必要があります。 従ってオートバイより常用回転域が低い自動車用エンジンオイルを使うのはNGです。 オートバイ用エンジンオイルのが高性能ですので1リットルあたりの値段は高価ですが、実際に使う量(容量)は少ないので費用的な負担は無いはずです。

オイルを抜いてみると、先に述べた懸念どおりでした。 エンジンオイルはエンジン内部の金属各部をスムーズに潤滑し、金属同士が触れ合うことによる摩耗を防ぐために協力な油膜を形成します。 このオイルはエンジン各部を循環し、潤滑剤としての役割を担うだけでなく洗浄剤としての役割も果たします。 油膜を形成していても少しずつ金属は摩耗しきます。 この摩耗した際の金属粉を吸着してくれます。 また、エンジン内部ではガソリンが燃焼しているわけですので完全燃焼していても少しずつスス(カーボン)が堆積していきます。 この燃焼ガスにより発生したスス(カーボン)を吸着しエンジン内部を奇麗にしてくれるのです。 つまり新品時はあめ色のエンジンオイルは徐々にスス等の汚れを吸着し黒く汚れていくのです。 ところが抜いてみたオイルは白濁しています!

オイルゲージにはクリームのようなものが付着しています。 これはエンジンオイルに水分が混じってしまったためです。 エンジンは15分程度走行しなければ完全にはあたたまりません。 特に排気量が小さくなればなるほど発熱量が少なく、暖まるのに時間がかかります。 少なくともエンジンを始動したら最低でも10分は走行してほしいものです。 それよりも早くエンジンを停止するとどうなるか… 特に冷え冬場はエンジン内部に結露が発生します。 その結露…水分がオイルに混入して白濁したのです。 当然ながらオイルは希釈され、本来の強い油膜を形成できなくなります。 また本来は乾いているはずの燃焼室内やマフラー内部に結露が発生すると、燃焼時に生成されるカーボン(すす)を吸着し堆積していきます。 これがエンジンのバルブに噛みこんでパワーダウンやエンジン停止といったトラブルを引き起こしたり、マフラーを詰まらせる原因になります。 オイルはエンジン各部のカーボンを洗浄する役割も担いますので、早めにオイルを交換していつも奇麗なエンジンで行きましょう!

オイル交換後は動かなくなったセルモーター問題。 まずは足元にあるバッテリーの診断。 電圧、電流値ともに正常です。 これならセルモーターをまわすだけの電気はあります。 数日前からバッテリーが弱いようで、どうもセルモーターに力強さを感じない…ということであればバッテリーの充電不足が考えられるのですがそうではありません。

スターターボタン(セルボタン)を押すとこのリレーと言う部品に電気が流れます。 リレーはスイッチの役割を担っており、電気が流れると内部のマグネットが作動しバッテリーとセルモーターを直結させ、一気に大電流でモーターを動かします。 エンジンを始動する際にはバッテリーを直結するほどの電気がモーターには必要なんですね。 ところがこのマグネットリレー、使っていると徐々に動きが悪くなって壊れます。 壊れる…故障…というか消耗品的な部品ですね。 どれくらいで壊れるか? いつ壊れるか? そう聞かれると困るのですが…

実際、20年一度も故障していない人もいますし5年でダメになったという人もいます。 ただ比較的よくあるトラブルのひとつですし、リレーを交換することになっての費用はそれほど高くありません。 特に原付スクーターはスペースの問題もあって小さなリレーを採用しているので故障する機会が多いような気がします。 そういうときは慌てずにキックスターターで始動してバイク屋へ移動し点検してもらいましょう。 その為にもときどきキックスターターで始動する練習はしておいた方がいいかもしれませんね(50ccのほとんどの車両はキックスターターを完備しています)

リレーを交換したら問題なくセルモーターが動きました。 キックがあるから大丈夫…とは思わないでください。 キックスターターはあくまでも緊急時に使用するものです。 よくバッテリーがあがってもキックで始動できるからそのまま…という方がいますが、バッテリーが劣化した状態で乗り続けると電装系部品が壊れます。 ECUやCDI、レギュレーターなどが壊れる可能性がありますし、電球類が切れることもあります。 セルモーターの動きが悪くなったらまずはバイク屋さんに点検してもらいましょう。

オイル交換、スターターリレー交換を終えたらら各部の点検を行います。 タイヤの空気圧や摩耗状態の確認。 エンジンのオイル漏れはないか? サスペンションの稼働状態は問題ないか? ブレーキの効き具合やブレーキランプ。 テールランプにウインカー、ホーンを鳴らしてヘッドライトも… ヘッドライトのLowビームが切れていました。。。

出先でヘッドライトが切れてしまっても慌てないでください。 無灯火で走ると昼間でも違反になります。 オートバイはいつでもライトを点灯させていなくてはいけません。 ヘッドライトは上下が切り替わるわけですが、上下ともに同時に切れることはほぼありません。 大抵はよく使う方…Lowビームを使う方が多いと思いますが、そのLowビームが切れているときはHiビームに切り替えればOK 昼間なら対向車も眩しくないと思いますのでHiビームで走行しバイク屋さんに向かいましょう。 夜間だと対向車が眩しそうです。 そんなときはヘッドライトレンズの上半分をガムテープなどで覆ってください。 こうすれば上に向いた光軸は遮られて対向車も眩しくないはずです。

オートバイのヘッドライトバルブ(電球)は車種ごとに異なります。 できるだけ共通化してほしいものです…それだけ部品をストックするのも大変なんですよね… などとブツブツ言いながら作業完了。 昼間しか乗らない方! うっかりヘッドライトが切れているなんてこともあります。 必ず乗車前には点検しましょう!

対象車両情報
メーカー・ブランド
スズキ
車種
アドレスV50
作業実績タグ

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