BMW F900XR バイクの下に緑色の液体がポタポタと数滴！そして甘い香りの正体とは！（ＢＭＷ　Ｍｏｔｏｒｒａｄ　Ｎａｇｏｙａ－Ｍｅｉｔｏの作業実績 2025/04/16）｜バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

暖気状態になると緑色の液体が数滴漏れ出す事を確認。

ウォーターポンプドレン穴からクーラント漏れを確認。冷却水クーラントが暖気状態のマフラーに当たると『ジュッ』と蒸発します。クーラントが焼ける匂いは“甘い香りがする”と表現されることが多いです。

クーラントを排出し、ウォーターポンプを取り外していきます。

ウォーターポンプカバーを取り外しました。羽根が付いた丸い扇風機のような部品はインペラです。冷却水を圧送する部品です。

特殊工具を使用し、真っ直ぐ手前にウォーターポンプ引き抜きます。ここで斜めに引き抜いたり、ハンマーやマイナスドライバーなどで無理に取り外すとエンジン内部のタイミングギアが外れ、点火タイミングがずれるという二次災害が発生しますので慎重に抜き取ります。

取り外したウォーターポンプがこちらです。取り外している部品側が冷却水、クーラントの部屋になります。エンジン側の黒い丸い部分はエンジンオイルの部屋になります。ポンプといえばオイルポンプもありますがオイルポンプは吸い上げと吐出の両方をエンジン内部で行っている為エンジンオイルに浸った状態で仕事をしています。しかしウォーターポンプは動力を得るためのエンジン側の部屋はエンジンオイルがグルグルと潤滑。冷却水を送る側の部屋は冷却水がグルグルと潤滑。このように異なる液体が向かい合った状態で仕事をしています。そのため両者を区切るための仕組みが必要となります。冷却水をエンジン側の部屋に入れないための機構も必要です。ここで使われているのがメカニカルシールです。

ウォーターポンプのメカニカルシールとベアリングは圧入されているのでプレス機を使用し圧力で取り外します。

こちらが取り外しましたウォーターポンプの構成部品になります。 インペラ インペラシャフト メカニカルシール ベアリング

メカニカルシールは劣化しリップ部分が硬化していますので、クーラント漏れの原因はメカニカルシールであると判断しました。

ベアリングも手で回すと少しゴロゴロと抵抗がありますので、ベアリングにガタがある事でインペラシャフトの回転が振れた状態になりメカニカルシールが広がりクーラント漏れが漏れたと判断しました。

こちらが新品のウォーターポンプになります。

新品のメカニカルシールリップは柔らかいです。

新品のインペラシャフトと新品のベアリングの回転は静かで美しいです。

こちらが組み付け完了写真です。

クーラントのエア抜き作業を行い→電動ファンON-OFFの作動確認を行い→エンジンを再度冷感状態に戻しクーラント量をチェック補充を行い→モーターサイクルの清掃→最終点検試運転実施→漏れが止まった事を確認し→完成です。

■ご用命事項 バイクの下に緑色の液体が数滴垂れている。甘い香りがする事がある。 ■診断 プレス機にてウォーターポンプの分解を行い、メカニカルシール硬化によるクーラント漏れとベアリングガタによるインペラシャフトの回転の振れによるクーラント漏れであると判断。 ■処置 クーラントポンプ一式交換 メカニカルシール交換 インペラ交換 インペラシャフト交換 ベアリング交換 ガスケット＆シール交換 クーラント交換 クーラントのエア抜き作業を行い→電動ファンON-OFFの作動確認を行い→エンジンを再度冷感状態に戻し、クーラント量をチェック補充を行い→モーターサイクルの清掃→最終点検試運転実施→漏れが止まった事を確認し→全ての作業が完了です。 モトラッド名古屋名東では他店や他社でご購入されたバイク ネットやご友人から譲り受けた車両の整備大歓迎でございます！！ BMWのバイクでお困りの事があれば是非是非お電話でよろしいのでお問い合わせください！ あなたのお悩みモトラッド名古屋名東が解決いたします！！ 最後までお読みいただきありがとうございました。