2024/12/02 18:12:03 更新【スクーター修理】ホンダズーマー 外装修理(部品交換)ホンダ ズーマー
修理でご入庫いただきましたホンダズーマーです。 後ろをよく確認しない自動車がいきなりバックしてきてズーマーと接触。 フロント周辺を損傷してしまいました。
相手の自動車がすぐに接触に気づき停止したので軽症で済みました。 オートバイは相手が車だと損傷が大きくなります。 とくに原付と自動車だと…潰されちゃってフレームまでダメになることもありえます。 怖い話ですが無くはない話しです。
ヘッドライトブラケットが曲り、フロントレッグシールド部分が損傷しています。
現在でも大人気のホンダズーマーも、生産が終了して既に7年以上が経過しています。 そろそろ純正部品の供給が不安になる頃です。 国内メーカーは旧いオートバイの純正部品の供給に不安があります。 特にホンダはよくありません。 一応、メーカーとしては10年程度は供給を確約してくれると言っていますが、今回も交換する部品を調べると「メーカー在庫少量」という部品がありました。 場合によっては7年程度でもメーカー在庫なし…そのまま廃版となり供給されずということもめずらしくありません。 そうなった場合は社外部品を使ったり、破損した部品を板金などで直すしかありません。
欧米のメーカーだと自動車は二輪も含めて修理しながら長く乗り続けるという文化が根強く、旧い車両の部品供給は日本のメーカーよりも良い印象です。 これは日本の税制上の問題でメーカーは長く部品をストックしたり再生産しにくいという事情があります。 他にもスペース的な問題もありそうですね。 世界のトップメーカーであるホンダとなれば歴代車種の数も膨大で、その部品をすべてストックするとなればかなりのスペースが必要。 国土の狭い日本だとこのあたりも課題になりそうです。 また日本のメーカーは車種ごとの専用品を作る傾向がつよい時代がありました。 空前のバイクブームのころは特にそうでしたね。 ところが欧州のメーカーは各車両で部品を共通化していることが多く、またモデルチェンジ後も継続的に使っていたりします。
今回のトラブルによる破損とは関係がありませんが、シートが経年劣化で破れています。 調べたところまだ部品が供給されるようですので、新品が手に入るうちに新しいものに交換したいとオーナーのご希望でご用意することに。 もし部品が供給されなくなっても表皮だけを張り替えるという方法もあります。 確かに部品供給がされなくなると、適合部品を探したりといった手間や対策の検討に時間がかかることがありますが、まったく修復不能と言うこともありません。 まずはご相談ください。
ご用意した交換部品は4点。 ミッツ・ハーではホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといった国内メーカーはもちろん、海外メーカーの純正部品も取り扱っております。
ヘッドライトやウインカーは今まで使っていたものを継続使用します。 奇麗になおりました。 走行30000キロ超のスクーターですがオーナーが大切にされているのでピカピカです。 新しい部品に交換した個所と従来の部品を比較しても違和感がありません。 これからも大事に乗ってあげてくださいね。 ご用命誠にありがとうございました。