2024/10/04 14:39:56 更新【メーターケーブル交換】スズキ レッツ4 バスケットスズキ レッツ4バスケット
走行中に突然メーター(速度計)が動かなくなったスズキレッツ4バスケットにご入庫いたただきました。

メーターが動かなくなる原因はいくつかあります。 メーター自体が壊れてしまった場合…電子式メーターだと突然おかしくなることはあります。 メーターギヤに異常が発生した場合…車輪の動き(回転)をギヤを介してケーブルに伝え、それをメーター本体につなげて作動させていますが、ホイールに組み込まれてるギヤは金属製に対し、ケーブル側のギヤはプラスチック…当然ながらプラスチック側は摩耗するので要交換となることがあります。 ホイール側のギヤとメーターを繋ぐメーターケーブルの破損…これが一番多いトラブルかもしれません。 ケーブルは細いんです。 その細いケーブルはチューブの中でクルクルとねじれる様に回転しています。 ケーブルはグリスで潤滑/保護されていますが、経年により油切れを起こすと切れやすくなります。 まあ…消耗品と言えますね。

困ってしまうのは前兆なく切れてしまい、突然メーターが動かなくなること。 こうなったらすぐにオートバイ屋さんで点検して修理(部品交換)をしましょう。 意外と多いのがメーターが動いてないまま乗っていて白バイに捕まってしまうこと。 白バイは(特に原付を見つけると)オートバイの真後ろで追尾してきます。 スピード違反があればすぐにサイレンが鳴りますよ…気をつけましょう。 速度制限を順守しているオートバイを追跡する白バイは速度だけを気にしているわけではありません。 テールランプ、ストップランプ、ウインカーランプ等の灯火類がちゃんと点灯しているか。 意外と盲点なのがナンバー灯。 昔のオートバイはテールランプがナンバー灯を兼ねていましたが、現在は独立してナンバー灯がついているオートバイが多いのです。 テールランプ切れは気付きやすいのですが、意外とナンバー灯がきれいていることに気づかない方が多く… これらの灯火類が切れていることを白バイが確認すれうばすぐにサイレンが鳴りますよ…気をつけましょう。

何事も無いことが確認できると白バイはオートバイの追尾をやめ、追い越していきます。 その追い越し時に白バイ隊員は必ずメーターを目視しています。 液晶のデジタルメーターだと分からない場合がありますが、一般的なアナログメーターなら走行中でも動いているかどうかは確認できます。 走行中にも関わらずメーターの針がゼロの位置(下向き)であることを確認されれば…すぐにサイレンが鳴りますよ。 灯火類がきれていた場合も、メーターが動いていなかった場合も「整備不良(尾灯等)」で交通違反になります。 違反点数は1点で、反則金が2輪は6,000円、原付が5,000円です。

メーターが動かなくなったレッツ4バスケットを点検しましょう。 まずは不具合の中でも原因として一番頻度の高いメーターケーブルをチェックします。 ホイール側のギアに繋がっているケーブルを取外し、ケーブルチューブ内のワイヤーを引っ張ると… わずか5センチほどのワイヤーが出てきました。 本来はメーターまでつながってるので概ね50〜70センチはあるはずです。 この時点でケーブル破損が確定です。 交換します。

ケーブルはスクーターの場合、フロントレッグシールド内を通っています。 レッツ4バスケットはフロントに備え付けのバスケットがあるので、それを外して作業します。

作業自体は難しいものではありませんが、なかなかスムーズにケーブルを通すことができず若干苦戦。 メーターとホイールのギヤを新しいケーブルで繋ぎ、カバーやバスケットをもとに戻せば作業終了です。 メーターや灯火類の点検整備、忘れないように気をつけましょう!