2024/03/31 19:57:10 更新【メーターケーブル交換】スズキ レッツ4バスケット スピードメーターケーブル交換スズキ レッツ4バスケット
スピードメーターが動かなくなってしまったスズキレッツ4バスケット。 スズキの原付スクーターの修理です。

近距離の通勤車両なので走行距離は伸びていきませんが、雨の日も風の日も走行しており、また保管場所も雨が降ると濡れてしまう環境。 走行距離の割にはハードに使われている車両です。 半年で走行するのは500キロ未満ですが、きっちりと半年毎にオイル交換を実施しているためエンジンのコンディションは良好。 その度に各部を点検しているのですが、雨の影響だと思われる錆などが原因の配線の断線やケーブル類の不具合が気になります。 過去にはスターターリレーへつながる配線のカプラー端子が抜けてしまうトラブルや、そのスターターリレーの接点が腐食しリレーも破損したことも。 スロットルポジションセンサーの配線の断線もありましたが、この車両は雨の中の走行頻度が高いとどうしても起きやすいトラブルです。 メーターケーブルの破断によりメーター動かなくなったこともありました。 今回は再びメーターが動かなくなりました。 点検したところケーブルが破断していたので交換です。

メーターはフロントホイールの車軸部にあるスピードメーターギヤにワイヤーケーブルが刺さっています。 このケーブルはメーターに繋がっており、走行するとワイヤーが回転しメーターを動かす仕組みです。 ワイヤーが引かれるような力はかかりませんが、常に回転するのでねじ切れないようにしっかりとグリスアップして潤滑するようにしておく必要があります。 但し、雨の走行が多いとどうしても錆が生じてワイヤーの潤滑がうまくいかず、ワイヤーがねじ切れてしまうのです。

取り外したワイヤーを見てもらうとわかりますが、ワイヤーケーブルは外側のチューブからワイヤー部分を抜き取ることができます。 このワイヤーだけを交換することが可能で、その方が作業料も低額になります。 こちらの車両は2年前のトラブル時にはワイヤーだけを交換しました。 しっかりと耐水性もあるグリスを塗りこんで交換しましたが切れてしまいました。 恐らく外側のチューブの内壁も錆が生じているんでしょう。 今回はワイヤーケーブルを外側のチューブごとすべて交換します。

レッツ4バスケットは少しだけ面倒で、備え付けのバスケットを取り外す必要があります。 難しい作業ではありませんが、外すネジが多いので手間がかかります。 僅かな隙間をのぞきこみながら、時には柄の長い工具を駆使し新しいケーブルを通して作業を完了です。

ちなみに白バイに整備不良を指摘される内容としてメーター不動は意外と多いので注意しましょう。 白バイは速度違反がないか追跡を始めると、必ず尾灯をチェックします。 ストップランプは切れていないか? ウインカーをきちんと出しているか? 意外と違反を指摘されるのはナンバー灯。 オーナーもブレーキランプの点検はしてもナンバー灯の確認を忘れやすいんです。 違反が無いことを確認すると白バイは追跡をやめて追い抜いていくはずです。 その際、白バイ隊員はメーターを除くようにチェックしていきます。 この時点でメーターが動いていないと整備不良となります。

尾灯やナンバー灯も含めて日常点検をしっかり行い、不具合があればすぐに修理しろということですね。 注意しましょう!