2024/07/02 20:15:00 更新【スクーターベルト交換】ピアジオ MP3 ドライブベルト、ウェイトローラー、スライドピース交換ピアジオ MP3 250RL
イタリアの3輪スクーター ピアジオMP3の駆動系メンテナンスです。

普段は目にすることのないドライブベルトの交換です。 スクーターはエンジンの力を樹脂製のベルトを介して後輪に伝えています。 樹脂製のベルトですのでこれらは経年劣化によって破断します。 切れてしまうとエンジンは好調でも後輪に力を伝えられずに前に進まなくなります。 こうならないためにも定期的にベルトの交換は必要です。

樹脂製のベルトは基本的にはメンテナンスフリーです。 但し、使用限界を過ぎれば(摩耗すれば)突然切れます。 困ったことに予兆などは無く、切れる直前まで普通に走れるんです。 正確には摩耗が進むと発進加速が良くなり、速度が最高速付近で伸び悩みます。 ただ徐々に摩耗するので、急に加速が良くなるわけでもなく多くのオーナーは気付きません。 最高速も常に全開で走るわけでなければわかりませんね。

エンジン側にある変速を担う「プーリー」と、車輪側にあるクラッチ機能を担う「セカンダリ」を結ぶのがドラブベルト。 樹脂製です。 この構造は排気量に関係なく、全てのスクーターが共通しています。 12000キロを超えたら注意で早めに交換してもいいでしょう。 15000キロがひとつの基準として、18000キロを超えたらいつ切れてもおかしくないと思いましょう。 乗りかた走り方によって寿命はかわりますので一概には言えませんが、早め早めに交換を強く推奨します。

ベルトだけでなく、変速を担うプーリーに仕込まれているウェイトローラーとスライドピースも同時に交換します。 こられの部品もベルトと同様に樹脂製です。 変速に影響を与える部品で、仮に破損してもベルトが切れたときのように走れなくなることはありませんが、著しく燃費が悪化したり、加速し無くなったりといった不具合が発生します。

スクーターはオートマチックで無断変速します。 自動無断変速ですね。 この変速機能を担うのがプーリー。 それをスムーズに動かす部品がウェイトローラーとスライドピース。 プーリー自体は金属ですが、ウェイトローラーとスライドピースは摩耗しますのでベルト交換時には必ず同時に交換しましょう。

構造はどんなスクーターも同じですが部品はもちろん車種ごとに異なります。 部品は発注からそれほど時間はかからずに入荷しますし、作業も1時間程度で終了します。 どうぞお気軽にご用命ください。