ホンダスーパーカブC125のオイル交換です。 前回の交換から約2ヵ月少々ですが、2000キロほど走行しました。

最高出力を7500回転で発揮するエンジン。 最大トルクは少し低めの5000回転で発揮します。 125ccですから50ccに比べれば十分パワフルですし、マニュアルミッションなので常にエンジンを高回転で走る原付スクーターよりはオイルの劣化はすくないはずです。 とは言え、幹線道路やバイパスで車の流れをリードするためにはそれなりの高回転域で走る必要がありますし、このエンジンは実に軽々と吹けあがってくれます。 しかしながら入っているオイルはわずか0.8リットル。 オイルフィルターもありません。 やはりオイルには過酷な状況なのは間違いありません。 1500キロを超えたら2000キロまでに交換することをおすすめします。

使用するエンジンオイルはミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルのルブロス。 Moto-STの10W-40を使用します。 ホンダのメーカー推奨オイルは10W-30です。 ただ10W-30だと少しやわらかめです。 オイルは硬いほうが保護皮膜を強く形成します。 ただあまり硬くすると抵抗が増してしまい、エンジンの吹け上がりや始動性に難ある影響が発生することもあります。 また、最近は燃費に対するユーザーの要求も高く、できるだけ省燃費性に優れたエンジンが求められます。 その為、抵抗が少なく（フリクションロスがなく）燃費が良くなる低粘度のオイルを推奨しがちです。 もちろんオイルの性能が向上しているので低粘度のグレードでも油膜を強く形成できます。 ただ、燃費とエンジン保護（金属摺動面の保護）を考慮したうえでできるだけ柔らかいオイルをメーカーは推奨しています。

≪Technology Nano performa ふたつの効果≫ ルブロス独自の特殊技術による新ベースオイル「ナノパフォーマ」 １．オイル分子の細分化 ２．オイル分子の均一化 ３．オイル分子の結合力強化 これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。 ●ベアリング効果 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として １．油温上昇の抑制・安定化・低減 （摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防） ２．高回転での伸びが良くなる （クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減） ３．エンジン音を抑える ●密閉効果 密閉効果により吹き抜けを抑える効果として １．パワーとトルクの上昇 ２．ブローバイガスの減少 ３．オイルの耐久性向上 このナノパフォーマの効果こそがルブロスの特徴なのです。

今回使用するMoto-STはルブロスシリーズではコストパフォーマンスナンバーワンで人気のオイル。 VHVI配合のシンセティックブレンドオイルで、水冷、空冷を問わず、旧車にも使える万能高性能オイルです。 シティランからワインディングまでストリート走行に最適です。 VHVI（Very High Viscosity Index）は「超高粘度指数」と訳せる化学合成オイルです。 VHVIは鉱物油に水素化精製処理を施したもので、純粋な鉱物油と比較して分子構造が均一で、不純物が少ないのが特徴です。また、VHVIをベースにしたエンジンオイルは高 温時と低温時の粘度差が出にくい特性もあります。 化学合成オイルの高性能と、鉱物油の経済性を組み合わせたMoto-STはシール等への攻撃性を考慮しており、旧車にも最適な高性能エンジンオイルでもあるのです。

こちらのC125のオーナー曰く、2速から3速へのシフトチェンジで若干の違和感を感じるとのこと。 これがオイルが熱に負けてしまってのことなのかはわかりませんが、指定より熱に強いグレードを入れて試してみる意味はあるかもしれません。 個人的にはこの上のグレードであるミッツ・ハーでは人気ナンバーワンのMoto-SSを試していただきたい気持ちはあるのですが、通勤で使っている車両ですのでオイル交換の頻度も高くなりがちですから、まずは費用的に廉価なSTを試してもらいました。 これでシフトタッチが改善しなければ、次回は特価（お試し価格）で更に上級のエンジンオイルを使ってみましょう。 お客様のオートバイの種類、使い方、予算、フィーリング等をお聞きした上で最適なオイルをご案内します。 お気軽にご相談ください。