こちらはメンテでお預かり中のジョグＺＲです。走行約9600ｋｍ、自走は可能ですがしばらく乗らないままメンテナンスしていなかったそうです。

まずはメットインボックスを外します。 汚れ方などから、まだ一度も分解整備されていない事が分かります。

ヤマハ車お決まりのインテークマニホールド交換です。見事にひび割れています。

キャブレターも分解して清掃します。

中の汚れはほとんどありませんでしたが、パッキンから燃料がにじみ始めていたので交換します。

エアクリーナエレメントも汚れてオイルまみれだったので交換します。 エアクリーナボックス内も清掃します。

プラグもご覧のとおり、カーボンの堆積がひどいので交換します。

続いてバッテリーです。

うーむ、電圧1.3ボルトか・・・完全にアウトですね。交換します。 正常なら12.6ボル以上はあります。

清掃を終えたキャブレターなどを組付けました。

次は駆動系です。 なかなか汚れています。

ドライブベルトは磨耗と劣化があるため交換しました。

ウエイトローラーも少し磨耗していたのでセットで交換します。このあたりの消耗度合いは乗り方の差が出る部分ですね。

スターター関連部分のメンテナンス中です。 油切れなどで動きが渋くなるとセルでの始動具合が悪くなったり、モーターの負荷が増えて故障します。

カバー内の清掃、注油を行ない組付けます。

深夜のテスト走行です。

テスト走行終了後、エンジンが温まっているうちにギヤオイルの交換を行なって作業終了です。

走行距離が少ないと部品の「磨耗」は抑えられます。 しかし「（経年）劣化」は走行距離とは関係無く進みます。 今回も主に経年劣化したパーツの取替えでしたが、すっかり調子良くなりました。

作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。