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メガスポーツの頂点に君臨し続けるスズキ渾身の最速マシン!
スズキ GSX1300R隼
スズキ GSX1300R隼
SPECIFICATION SUZUKI GSX1300R 隼
エンジン形式4ストローク並列4気筒
総排気量1,340cc
ボア×ストローク81.0mm×65.0mm
最大出力145.0kw(197.3ps)/9,500rpm
最大トルク158Nm(15.8kgf・m)/7,200rpm
冷却方式水冷
ミッション6速
全長×全幅×全高2,190mm×735mm×1,165mm
ホイールベース1,480mm
シート高805mm
乾燥重量220kg
タンク容量21L
タイヤサイズF:120/70ZR17 R:190/50ZR17
新車価格156万4500円(モトマップ参考小売価格)
※上記仕様は仕向地によって異なる。

 長らくスズキの直4最高峰モデルは、油冷時代からGSX-Rシリーズがその役割を負ってきた。そんな中、1999年に突如現れたGSX-Rシリーズの最高峰モデルが隼である。それまでのGSX-Rからの流れをみれば、ある意味突然変異的とも言える車両だったが、その圧倒的なポテンシャルにより、あっという間に世界最速の称号を手に入れたことで、世界中のライダーが熱狂した。

 車体を見るとライバル車のZZRとは大きく異なる。06年にデビューしたZZRがモノコックフレームなのに対し、隼は一般的なアルミツインスパーフレームを採用する。もちろん設計時期やコンセプトの違いなども影響しているが、登場から10年を経た現在もその基本骨格を引き継ぐ。エンジンは一度ストロークアップによる排気量拡大を受けているが、エンジン内部の縦方向の寸法が僅かに変わるだけなので、基本骨格にまで大幅な変更は必要なかったともいえるだろう。また、GSX-Rの名をつけていた通り、スーパースポーツとしての性能にも気を配っていたこともあり、幾つかの有力チームはスプリントや耐久レースに隼ベースの車両で闘った実績もあるくらいなのである。

 今も熟成を続ける隼は今後も独自の進化を続けていくはずだ。

空力デザインへのこだわり

自社で風洞実験施設を備え、さらには竜洋テストコースという国内屈指のハイスピードなテストコースを所有するスズキ。かねてからスポーツモデルの空力特性には強い拘りを持ったメーカーである。隼のデザインはその最たるもので、カウルはもちろん、マフラーやタンデムステップステーひとつ取っても一切の妥協が見られない。

スズキ GSX1300R隼の真上 スズキ GSX1300R隼の真横

真横からのシルエットだけでなく、真上や真後ろから眺めても空力に気を配っていることがよく分かる。全ては超高速域での安定性と運動性能のためなのだ。決してデザインありきではなく、機能を追求して生まれたスタイルにほかならない。

世界最速を実現した心臓部にもスズキの拘りが見え隠れする

スズキ GSX1300R隼のエンジン スズキ GSX1300R隼のストローク

初期モデルでは1299ccだったエンジンは、現行型では1340ccへと排気量が拡大されている。これには06年にデビューしたZZR1400の排気量に対抗する措置とも取れるだろうが、熟成を重ねているアドバンテージは非常に大きいと言える。

現行では1340ccのエンジンを搭載する隼だが、それまでは1299ccの排気量だった。約40ccの排気量UPには、ボアの拡大ではなく、2mmのストロークUPで対応した。このボア・ストローク比も隼ならではのトルクの太さを実現する理由のひとつ。

スズキ GSX1300R隼のピストン スズキ GSX1300R隼のクランクシャフト

ボア径81mmのピストン。ピストンリングはトップ、セカンド、サードと一般的な構成。スカート部は短く、軽量化と低フリクションを狙った仕様だ。また、ピストンのトップランドの端までバルブリセスを設け、大径バルブに対応する。

エンジンの要といえるクランクシャフト。スロットルを開けたときのフィーリングや、パワーの出方にも影響する部分でもある。低速から搾り出すようにトルクが発生しているのもこのクランクによる部分が大きいといえるだろう。

隼歴代モデル

スズキ GSX1300R隼
 初期型

平均相場 73万円

初期型では約10年落ちとなるが、価格の下落率としては低い。それだけ人気があるという事だ。タマ数はまだまだ豊富!

スズキ GSX1300R隼
 1299cc時代ラストモデル

平均相場 88万円

マイナーチェンジから時間が経っていないこともあり、1299ccの排気量最後のモデルでも価格は高め。ただし程度の良い車両が多い。

スズキ GSX1300R隼
 最強の現行モデル

平均相場 117万円

やはり現行モデルとなると価格は100万円をラクラクとオーバーするが、車両本体価格が高額なこともあり、買い得度は高いといえるだろう。

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