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個性的スタイルのクルーザー
上級者編

個性的なスタイルとエンジンで選ぶ!

冒頭で紹介したように、Vツイン以外にも個性的なクルーザーは数多い。
エンジンの形式やスタイルなどVツインの枠に捕らわれずにクルーザーを楽しむのもアリなのだ!

Valkyrie
ヴァルキリー

ホンダのゴールドウイングのエンジンを使用したクルーザーがこのワルキューレ。クルーザーで唯一無二の水平対抗6気筒モデルだ!

平均相場148万円

ワルキューレ ルーン(バルキリー・ルーン)
ホンダ レブル

Rebel
レブル

80年代にいち早く本気スタイルで登場したレブル。巷ではこれをベースにフレームをワンオフするほどコアなチョッパーフリークもいる。

平均相場18.6万円

Vツインだけがクルーザーじゃない!

 ここまでVツインエンジンの車両を紹介してきたが、それだけがクルーザーではない! 国産車の歴史を振り返ると、クルーザーとしての条件を備えた個性的な車両を数多く見つけることができる。単気筒や4気筒などの違いにとどまらず、排気量も実に様々で、掘れば掘るほど面白いのである!
『クルーザーの本質は快適にクルーズできること』そう考えれば、どんな車両でもクルーザーとしてはアリなのだ。中には絶版になって久しいモデルや、そもそもの生産台数が少ないレアモデルもあるが、ピンときた車両があったならば、根気よく探して個性派を気取ってみるのも悪くないはずだ。

カワサキ エリミネーター250SE

ELIMINATOR 250 SE
エリミネーター250SE

GPX系の並列2気筒エンジンを積んだエリミネーターは、ドラッグマシン的なテイストで登場したモデル。中でもSEは徹底的にブラックアウトされ精悍な印象だ。馬力はなんと40PS!

平均相場18.2万円

日本ならではのミニクルーザー

MAGNA 50
マグナ50

Vツインマグナ瓜二つのスタイルで登場したマグナ・フィフティー。50ccとしてはかつてない作り込みで、市場での人気は今でも高い。相場も高値のまま推移している。

平均相場19万円

ホンダ マグナ50
スズキ GN125

GN125

実は街中でも良く見かけるGN125。80年代から続く息の長いモデルだけあって、ホイールや外装にはどこか懐かしさも感じる。99年に国内生産を終了した。

平均相場14.4万円

Malouda 125

GN125系エンジンを搭載し、より車体をロー&ロングにした原2クルーザー。GN125に比べると大柄な車体で、スタイルもより近代的だ。市場でのタマ数は少なめ。

平均相場18.4万円

Malouda 125
カワサキ エリミネーター125

ELIMINATOR 125
エリミネーター125

08年に生産を終了したカワサキの原2クルーザー。よく見るとデザイン的にもエリミ250Vの流れをしっかりと汲んだ、気合の入ったモデルだったといえるだろう。

平均相場21.7万円

国産のチョイ古&個性派!

 国産クルーザー創生期のマシンはとにかく個性的だ。今見ると「何だコレは……」という車両もあるが、それをカッコよく見せるのは乗り手の問題だ。とにかく人と違うインパクトを求める上級者にオススメしたい。

Savage 400
サベージ400

個性的な車両が数多く登場した80年代に一際異彩を放っていたのがスズキのサベージだ。単気筒ならではのドコドコ感を楽しみたいのなら間違いなくコレ!

平均相場16.9万円

スズキ サベージ400
カワサキ Z400LTD

Z400LTD

Z400系の並列2気筒を搭載したZ400リミテッド。ティアドロップタンクや段付きシートなど、当時でも本格的なスタイルだった。近年ではカスタムベースとしても人気だ。

平均相場37.3万円

Z1100LTD

空冷Z後期の角Zと呼ばれるエンジンを搭載したモデル。最近人気の出てきたLTDの中でも、角ヘッドの1100系はあまり国内には入っていないようで、相場は不明。

平均相場不明

カワサキ Z1100LTD

アクの強い外車で楽しんでみる

 ここまで国産、ハーレーとVツインモデルを中心に様々なクルーザーを紹介してきた。しかし世界各国のメーカーも国内メーカーと同様に、人気のあるクルーザークラスに魅力的なモデルを次々と投入している。やはりその多くはハーレーをお手本としたロー&ロングの車体を持ち、一目でクルーザーと分かるスタイリングをしている。しかし、Vツインをクルーザークラスの主体とする国内メーカーとは違い、各社のアイデンティティと呼べるエンジンでトライを続けているところが面白い。
 縦置き3気筒のトライアンフ・ロケット3をはじめ、モトグッツィのカリフォルニアシリーズなど、唯一無二のレイアウトを持つエンジンを使って、うまくパッケージングしているのだ。正直、日本人にしてみればアクの強いスタイルに映るが、そこを逆手に捉えて強烈な個性を発揮させたいのであれば、それらのモデルはとても魅力的に見えてくるはずだ。
 ここで紹介する車両の多くは、国内でのタマ数も少ないものばかりではあるが、低走行車両も比較的多く、中古車として選ぶのならばとても買い得感の高いモデルなのだ。もしその個性に魅力を感じたのならば、ドップリとその世界にハマってみるのも悪くない。

トライアンフ ロケットIII

Triumph Rocket III
トライアンフ ロケットIII

2294ccという大排気量の3気筒エンジンを縦置きするロケット3。巨大な車体が生み出すその存在感は、まさにクルーザーの王様だ。

平均相場183.3万円

Moto Guzzi California Vintage
モトグッチ カリフォルニア ヴィンテージ

世界的にコアな人気を持つカリフォルニアシリーズのクラシックバージョン。エンジンの乗り味も含めて高級感に溢れるイタリアンクルーザーだ。

平均相場不明

モトグッチ カリフォルニア ヴィンテージ
モトグッチ カリフォルニア クラシック

Moto Guzzi CALIFORNIA CLASSIC
モトグッチ カリフォルニア クラシック

90度Vツインエンジンを縦置きするモトグッツィ。中でもこのカリフォルニアはクルーザーとして最適な車両だ。昔ながらのVツインが生み出す鼓動感は、一度乗ると病みつきだ。

平均相場136.5万円

TRIUMPH SPEEDMASTER
トライアンフ スピードマスター

ボンネビルなどに搭載される並列2気筒エンジンを使って車体を改良したモデル。巷では古いトラチョッパーが人気だが、その流れでこのモデルにも注目が集まるかもしれない。

平均相場98万円

トライアンフ スピードマスター

クルーザーのこれから

これから注目の「バガースタイル」

 荷物を満載して大陸横断の旅に出かけたり、カスタムを施してロングフォークのチョッパーを作ったり、派手な装飾を施したフルドレスアップスタイルを生み出したりと、世のライダーたちはクルーザーをベースに様々なスタイルを生み出してきた。自由な発想で車両と付き合うという意味では、世界中のカスタムブームを牽引してきたのはクルーザーだともいえるかもしれない。
 ではこれからのクルーザーはどういったものになるのだろうか。現在新車でラインアップされている各メーカーの車両を見ていると、かつてはユーザー側で行っていたようなカスタムをメーカー側が先回りして行うことが最近の状況といえるだろう。

クルーザー

 VT1300CXのようなハイテックなチョッパースタイル、ハーレーのFORTY-EIGHTのような旧車テイストなどユーザーもビックリするような車両が続々と登場している。
 また、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出すFLTRXのような、バガーと呼ばれるスタイルも巷での人気が上昇しており、今後のトレンドになる可能性も十分にある。
 しかも最近では、あのドゥカティやハスクバーナでもクルーザーを発表するなど、ここにきて新たなうねりが生まれようとしている。もしかすると、今のバイクシーンは『世界的なクルーザーブーム到来前夜』と呼べるかもしれない。

※価格は全てGoo Bike調べ。

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