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イタリアンバイク MVアグスタ ヴァイルス テラ・モデナ ベネリを徹底紹介!の4つのモデルをご紹介
MVアグスタ F4

MVアグスタ F4

11年の時を経てついに全面刷新  名車の輝き、ここに再び

MVアグスタ F4

カジバが、あの栄光のブランド、MVアグスタを復活させ、F4を発表したのは97年のこと。

その2年後に販売が開始された市販型F4は、基本性能の高さにくわえて、バイクに乗ることの感動を豊かに伝えるという性能をも備え、一般の人々はもちろん国産メーカーでさえも、感動性能たるものを学ぶことになった。

その後、F4は国産車が進歩したことと、1000cc化と高性能化の波に呑み込まれたことによって、本来の美点が徐々に霞んでいった。

ところが、基本デザインと構成を引き継ぎながらも、全てが刷新されたニューF4は、11年前の感動を思い出させてくれた。

エンジンは柔軟で扱いやすく、国産マシンを凌ぐ高性能を発揮。忠実なレスポンスに呼応して生じる姿勢変化に合わせて、マシンは踊るようにコーナーを駆け抜けていく。名車の歴史がリセットされたと感じるニューF4だ。

MVアグスタ F4 エンジン MVアグスタ F4 Fフォーク MVアグスタ F4 メーターパネル

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1新型ブルターレから基本を受け継ぐエンジンは、バランサー軸が外され、クランク軸も慣性マスの大きいものに変更されている。

2Fフォークはマルゾッキφ50倒立型。キャリパーはブレンボのモノコックラジアルマウント式。ホイールまわりは従来型より軽量だ。

3デジタルのマルチディスプレイとなったメーターパネル。8段階のトラクションコントロールシステムの制御パネルも兼ねている。

デザインも性能もトップレベル

デザインも性能もトップレベル

魅惑的なエキゾーストノートを奏でるセンターアップの4本出しマフラーなど、デザインと性能が高次元で融合している。

ヴァイルス 984C3

ヴァイルス 984C3

経験と実績が蓄積されてきたハブセンターステアリングマシン

ヴァイルス 984C3

ヴァイルスは、かつてビモータに在籍したアスカニオ・ロドリゴが率いるスペシャルマシンコンストラクターである。

彼は、83年に発表のVF400用エンジンを搭載したテージ・プロト1、続くプロト2の開発に関わり、独立後もビモータのプロトマシンを製作。その後、ビモータが一度、00年に倒産したため、パテントの制約がなくなっていたテージのハブセンターステアリングシステムを受け継ぎ、新しく誕生させたのが、このヴァイルス984なのである。

初期からテージ開発に関わった人物が熟成を加えてきたヴァイルスだけに、乗り味には違和感がなく、ステアリングの動きも格段にスムーズ。ハブステアリングらしさを明確にしているのがビモータのテージ3Dだとしたら、ヴァイルスには実践的に走りこむための造り込みが感じられる。そして何よりスペシャルであることがヴァイルスの魅力だ。

ヴァイルス 984C3 スイングアーム ヴァイルス 984C3 エンジン ヴァイルス 984C3 ヘッドライト

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1スイングアームは左側がトラス構造、右側がボックス構造。ピボットは内側の別体プレートで支持され、シャフトは貫通されていない。

2エンジンはドゥカのOHC2バルブ空冷ユニット。フロントサスはリンク式で、ダブリュシステム製ショックは左側に置かれる。

3異形プロジェクターを使ったヘッドライト。左側のダクトはエンジンに新気を送り込むためのもの。カウルはアクリルとアルミの組み合わせ。

特異なメカにこだわる

特異なメカにこだわる

ビモータのテージと同じハブセンターステアリングを採用。その他、数々のスペシャルパーツを奢り、マシンが製作されている。

正規輸入して欲しい。2台の個性派イタリアン!!

テラ・モデナ 198

テラ・モデナ 198

フェラーリエンジンを搭載するシングルスーパーバイク

テラ・モデナ 198

テラ・モデナは、ダリオ・カルツァヴァーラ(ルノー、フェラーリ、ピレリと一貫してF1に関わってきた人物)が創業。工場は、フェラーリやドゥカティなどが位置するレッジオ・エミリアにあり、エンジン開発をフェラーリに外注するなど、地元の技術を集積することで、少人数でのバイク生産を実現させたメーカーだ。

車名は、98が当時のフェラーリF1と同じ98mmのボアを意味し、それが1シリンダーということを表している。そのコンセプトは、シングルスーパーバイク。

エンジンは、6速55km/h、3000回転からでも無理なく付いてきて、街乗りにも使えそう。だが、圧縮比13のビートがガンガンと伝わりながらのリニアな吹き上がりは、じつに迫力モノ。6速でも一気に9000回転に達してしまう。

ハンドリングは、前荷重していかないと曲がらない。常にスポーツすることが求められる。

テラ・モデナ 198 ヘッドライト テラ・モデナ 198 スイングアーム テラ・モデナ 198 エンジン

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1アルミ板で操舵系にマウントされるヘッドライトは、下側が大径の縦置きデュアルプロジェクター。カーボン製メーターバイザーも美しい。

2アルミ製スイングアームはメインアームをモナカ構造としている。リヤサスはリンク式で、ユニットはオーリンズだ。

3フェラーリ製らしく赤く塗られたエンジン。カムギヤトレインでバルブはチタン製。当然、直打式でバルブはラジアル配置だ。

ベネリ TNT899

ベネリ TNT899

ホットで強烈な個性を放つ公道用3気筒ファイター

ベネリ TNT899

かつては、WGPのタイトル獲得も果たしたこともある名門ベネリを、スポーツバイクメーカーとして蘇らせようと、A・メルローニが引き継いだのは96年。

そして99年、並列3気筒+リヤラヂエターというユニークなスーパースポーツ、トルネードを発表。SBKに参戦し、ネイキッドやデュアルパーパスにモデル展開を図ってきた。

そのトルネードをネイキッド化したTNTは、ストリートファイターと呼ぶのがふさわしいホットなモデルだ。ここで紹介するTNT899はTNT1130のスケールダウン版で、1130が怒涛のトルクを備えたスパルタンマシンであるのに対し、899は扱いやすくて完成度が高い。トータルバランスで見れば、1130を上まわるほどである。

ちなみに現在のベネリは、生産工場こそイタリアにあるものの、経営は中国のバイクメーカー、チンジャンの傘下になっている。

ベネリ TNT899 メーター ベネリ TNT899 フロントフォーク ベネリ TNT899 サイレンサー

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1アナログ燃料計はなく、1130よりも簡素化されたメーター。回転計のレッドゾーンは、1130の9500回転に対し10500回転からとなる。

2フロントフォークはマルゾッキの倒立型。φ50で調整機構はない(上級型の899Sはφ43のフルアジャスタブルとなる)。

3サイレンサーがテールまわりのステーを兼ねる。899Sのシートはセパレートタイプだが、899はダブルタイプとなる。

※中古平均価格はGooBike.com4月調べ

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