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ジャパニーズモデル スーパースポーツ

最新技術が新たな走りのトビラを開く

YAMAHA YZF-R1


90度位相クランクを投入した革新のインラインフォアマシン

 モトGPマシンM1のクロスプレーン型クランクを採用したR1は、特に低中回転域で並列4気筒とは思えないパルス感を発生、全域でこれまでにないトラクションのコントロール性を実現している。
 ただ、レーシーでサーキット指向が強いことも事実。エンジンは上限の1万3750回転までを使い切る高回転型。ハンドリングもフロントヘビーで、そのフロントは高い接地感を維持している。
 国内向けR1は、最高出力が145馬力に落とされるが、むしろバランスの良さでは輸出モデルに勝るほど。基本素性がそのまま、国内仕様車に展開されている。


YAMAHA YZF-R1

SPECIFICATIONS

エ: 水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排: 997cc

ボ: 78.0×52.2mm

出: 107Kw(145ps)/1万1000rpm

ト: 99Nm(10.0kgm)/1万rpm

全: 2070×715×1130mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 835mm

重: 212kg

燃: 18L

価: 141万7500円



YAMAHA YZF-R1 FLHTCUSE5 YAMAHA YZF-R1
チタン製マフラーは、左右アップ出しとも言えるセンターアップ式。逆三角形のLEDテールランプとのコンビネーションも絶妙だ。
 
エンジンは、従来型よりもさらにショートストローク化され、前後にコンパクト化された。クロスプレーン型クランクを新採用する。
 
φ43径の倒立型フォークは、理想的な減衰力特性を得るため、左側で圧側、右側で伸び側減衰力を発生する左右独立分担方式だ。

狙い目は?07年モデル

YAMAHA YZF-R1

低回転から高回転まで力強い可変ファンネルを採用

10400rpmをさかいにファンネルの長さを変えることで、低回転から高回転まで、よどみない出力特性を実現するYCC-Iを採用。最高出力は180馬力に達する。

中古平均価格:99万6800円


KAWASAKI ZX-10R


カワサキらしい怒涛のハイパフォーマンスマシン

 04年に発表された初代のスパルタンさも、06年型の掴み所のなさも消え、08年型で3代目となった10Rは、カワサキらしく突出したサーキット性能が持ち味。ただ、エンジンにもハンドリングにもピンポイント的なクセがある。
 たとえば、コーナーでニュートラル性を維持するには、それなりのテクニックが要求されるし、エンジンは高回転型の特性で、サーキットでは8000回転以上を保ちたいところである。
 そんな難しさも残るが、速さの追求に徹したカワサキらしさがあり、それだけにファンには堪らない個性を備えていると言えるだろう。


KAWASAKI ZX-10R

SPECIFICATIONS

エ: 水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排: 998cc

ボ: 76.0×55.0mm

出: 138.3Kw(188ps)/1万2500rpm

ト: 113Nm(11.5kgm)/8700rpm

全: 2110×710×1135mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 830mm

重: 208kg

燃: 17L

価: 142万8000円



KAWASAKI ZX-10R KAWASAKI ZX-10R KAWASAKI ZX-10R
ヘッドパイプ手前にオーリンズのステアリングダンパーを設置。専用設計の複筒式で、操舵の動きを阻害しないようリリーフバルブが付く。
 
エンジンは吸排気系に手が入れられ、スロットルボディが楕円形に。ファンネルの外側にセカンダリーインジェクターも新設された。
 
マフラーはセンターアップ式から下右出しとなり、それにともない、スイングアームは、補強を上側に設けた正トラス型となった。

狙い目は?06年モデル

KAWASAKI ZX-10R

サーキットスペックを求め全面的に進化した

シャーシ、エンジンに改良を加え、高速走行(280q/h時)のエアロダイナミクス性能も格段に向上した06年モデル。07年はカラーチェンジのみ。

中古平均価格:90万6500円


SUZUKI GSX-R1000


フルチェンジされてもR1000の正攻法ぶりは不変

 エンジンをコンパクト化するフルチェンジが施されても、R1000らしく、基本性能を正攻法で向上させ、その結果、公道にも順応する性格を備えている。
 エンジンはショートストローク化されても、このクラスでは最もロングストローク。そのため、6000回転以上をトルクバンドとしながらも強力な中速トルクを発生する。
 エンジンのコンパクト化でマスが集中化された車体は、初期に向きを変え、トラクションを掛けて脱出するというコーナリングパターンが明確になっており、すべてがキープコンセプトのまま、今日的に高次元化されているのだ。


SUZUKI GSX-R1000

SPECIFICATIONS

エ: 水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排: 999cc

ボ: 74.5×57.3mm

出: 136.1Kw(185ps)/1万1500rpm

ト: N.A.

全: 2045×720×1130mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/50ZR17

シ: 810mm

重: 205kg

燃: 17.5L

価: 157万5000円



SUZUKI GSX-R1000 SUZUKI GSX-R1000 SUZUKI GSX-R1000
メーターデザインを刷新。タコメーターのレッドゾーンは1万3700回転から。液晶パネル内にギヤポジションやドライブモードを表示する。
 
φ43の倒立フォークは、ショーワのBPF(ビッグ・ピストン・フォーク)。伸び側、圧側とも、減衰力はトップ部で調整できる。
 
クランクケースを一般的な2分割方式に変更。加えて3軸を三角形に配置することでエンジンをコンパクト化している。

狙い目は?07年モデル

SUZUKI GSX-R1000

ラム圧が効いた状態では195馬力近くに達する!

2スト500cc時代のGPマシンに匹敵する最高出力を発揮する07年モデル。この年から、3つのモードから出力特性を選べるS-DMSを採用。市街地で乗りやすくなった。

中古平均価格:107万6700円


HONDA CBR1000RR


マシンと人間との距離を短縮したホンダが提唱する新SS形

 まず印象的なことは、日常域での軽快感と運動性の高さだ。コンパクトでマスが集中し、キビキビと方向転換していく。サーキットでのフルパワー仕様車は、普通のレーシングマシンであるかのように向きを変えていくので、さほど感動もなかったというのが正直なところだが、公道で国内仕様車に乗ると、リッターバイクとは思えない様に、改めて感心させられる。
 エンジンは扱いやすく、ハンドリングも素直。その上、ABS仕様車まで設定され、雨天走行をも安全にこなせるマシンになっている。ことCBRに関しては、スーパースポーツは特別なものでない。


HONDA CBR1000RR

SPECIFICATIONS

エ: 水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排: 999cc

ボ: 76.0×55.1mm

出: 87Kw(118ps)/9500rpm

ト: 95Nm(9.7kgm)/8250rpm

全: 2080×680×1130mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/50ZR17

シ: 820mm

重: 201kg

燃: 17L

価: 139万円〜



HONDA CBR1000RR HONDA CBR1000RR HONDA CBR1000RR
フロントキャリパーはブレンボのラジアルマウント・モノブロック4ポット式。フロントフォークはKTMグループのWP製である。
 
1000RRの国内仕様は、過去最高の118馬力を発揮。エンジンからのノイズを遮断するカバーが設けられるのは、国内仕様車のみ。
 
CBRに搭載されるABSは電子制御式。そのおかげで、キャリパーは標準車のものをそのまま流用。もちろん、効きはSSそのものである。

狙い目は?06年モデル

HONDA CBR1000RR

軽快でキビキビ走る戦闘的なスタイリングも魅力!

04年に1000ccとなり、06年でマイナーチェンジ。それまでより低中速トルクを向上し、重量も4kg減量。結果、ハンドリングと操作性が高まった。

中古平均価格:90万4500円



エ:エンジン 排:排気量 ボ:ボア×ストローク 出:最高出力 ト:最大トルク
全:全長×全幅×全高 タ:タイヤサイズ 重:車両重量 燃:燃料タンク 価:価格

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