昨年末からこの春にかけて、新型オートマチック機構を備えたDN-01や、クラシカルスタイルのCB223S、新型のフォルツァシリーズなどを続々とリリースしているホンダ。このショーでは、市販予定の国内仕様版CBR1000RRなどを除けば、これと言って驚かされるような展示車両はなかったが、発売間もないニューモデルに触れられるとあって、ブースは多くの来場者でにぎわっていた。なかでも、モトGPマシンの RC212Vにまたがれる(きっと本物ではないと思うけど……)コーナーや、登場したばかりのフォルツァのオーディオ搭載車が大人気。また、エンジン、フレーム、スタイリングと大きく変わったCBR1000RRの国内仕様車も、またがって写真を撮る人で、順番待ちができていた。
昨年は、発売前の新型マジェスティとWR250R/Xを展示して、ショーの話題を独占した感のあるヤマハ。しかし今年は、残念ながら目玉はなく、至って普通のブース内容だった。とは言え、広いスペースに多くのまたがれる車両を展示した構成は、愛車選びに迷っているユーザーには楽しめたはず。どうでもいい話だが、キャンギャルも4メーカー中ではもっとも好みだった!?
スズキブースの注目は、なんといってもジェンマ。そう、昨年秋の東京モーターショーで初披露された、新型250スクーターだ。またこのほかにも、オートマチック機構が進化したスカイウェイブ250タイプMや、海外向けGSX-R600の08年型、新型原付スクーターのレッツ5などが展示されていた。基本的には昨年秋の東京モーターショーと大差ない展示だが、ジェンマが2台に増殖し、発売が近いことを匂わせていた。
このショーが終了した直後の4月5日に、ニンジャ250R、D-トラッカーX、KLX250と、3台の250ニューモデルを発売したカワサキ。それだけにショー会場でも、この3台がとくに注目を集めることになった。なかでも、久しぶりの250フルカウルで、しかも車両価格が安いとあって前評判が非常に高いニンジャ250Rには、ひっきりなしに来場者がまたがっている状態だった。今年は、250スポーツが盛り上がりそうだ。
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