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今年こそはハーレーに乗るぞ!

2008 HARLEY-DAVIDSON ツーリングファミリー Touring family

FLHTCU／ウルトラクラシック・エレクトラグライド ULTRA CLASSIC ELECTRA GLIDE 快適エアフローを突き詰め最上級ツアラーの実力を高める

風、退屈を跳ね返す魔法のフェアリング

　ツーリングファミリーでサイドカー付きのモデルを除けば、このウルトラクラシック・エレクトラグライドが最上級モデルとして君臨している。
　創業105周年記念カラーをまとった「ウルトラ」は荘厳ですらある。車重390kgのがたい、320万円に迫る価格。しかし、こうした数字の羅列はこのバイクには無意味だ。走り出すとその装備のひとつにも無駄の無いことが分かるからだ。
　まず心臓部たるエンジン。1450時代よりもボトムエンドのトルクが格段に増し、スタート時のクラッチ操作により神経を使わなくなった。また、年々軽くなっているクラッチレバーや、シフトフィールに磨きがかかる6速トランスミッションも、エレガントにこのバイクを走らせようとするライダーの見方だ。08モデルから採用になった電子制御スロットルは、微細開度であえてソフトなレスポンスを示すしつけになっているようだ。それに慣れれば、加速したいとき、あえて大きくアクセルを捻り、Vツインに指令を送れば、スムーズで鼓動感を伴ったハーレーらしい加速をいつでも楽しめる。
　もちろん、高速道路ならクルーズコントロールを使うに限る。それまで、アクセルを捻り、速度を調整することに無駄な精力を使っていたかがわかるはずだ。その操作から解放される快適さは、フェアリングの有無にも匹敵する。
　また、ラジオとCDプレイヤーを装備した4スピーカーオーディオは、走りのイメージを広げてくれる。音楽はバイクの走りを大いに演出してくれるのだ。これは明らかにクルマで聞くオーディオとは違った楽しみが味わえる。
　08モデルではフェアリング下部のウインドディフレクターが新デザインの可動式になったほか、リヤハブダンパーを装備し、より快適でスムーズな走りを可能にしている。
　ツアラーキングとしての道を邁進しているのだ。


エンジン	TWIN CAM 96

排気量	1584cc

圧縮比	9.2

最大トルク	118Nm（12.0Kgm）／2500rpm

全長×全幅×全高	2470×970×1450mm


シート高	693mm（約81.7kgの加重時）

車両重量	390kg

燃料タンク	22.7L

燃費	15km／L（市街地走行）

タイヤサイズ	MU85-B16　MT90-B16

フェアリングの下部についた新意匠のディフレクターは可動式に。足下のロアフェアリング（一部改変式）とともに、気温によって導風効果ももっているのが特徴だ。

黒い文字盤のメーターを6つ並べることでシックにまとめたカウル内部。旅のアメニティとして、また情報収集にも役立つオーディオは後席からのコントロールも可能だ。

ブレンボ製4ピストンキャリパー採用した08モデル。プレートは1本のフローティングピンを持ったセミフロート式。ABSを装備、キックバックは大きいが制御そのものは秀逸。

トップとサイドのケースでかなりの容量をもつ。なにより、旅のパッキングを済ませたら、荷物を放り込むだけで走り出せるのは旅慣れた人ならありがたさを実感するはずだ。

左右にパッシングライト（とハーレーは呼ぶがフォグ的に使える）とその下に大きなウインカーランプ、そして中央にヘッドライトが備わるエレクトラグライドの顔を形成する。

新車は3年長期メーカー保証が付く

購入後のメインテナンスを含めたアフターフォローは、やっぱり気になるところ。その点ハーレーは、新車なら3年間の長期保証が付くから初めてのユーザーでも安心。きめ細かなプログラムを36カ月にわたって組み、充実のサポート体制を整えている。車両の点検に関しても、最新のハーレー専用機器を用いて電気系統の診断をしてくれるなど、メーカーだからこそできるサービスが盛りだくさん！　心配無用のバイクライフを楽しめるぞ。

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