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今年こそはハーレーに乗るぞ!
ズバズバくるトルクと加速で酔わせる天才
スポーツモデルのアイコンでもあるスポーツスター。そのウラをかくようなカウンターパンチを食らわせるのがハーレーダビッドソンはうまい。このXL1200Lもそんなモデルの1台だ。
まず、前後に装着されたロープロファイルサスペンション。ノーマルモデルよりもショートストロークのものをフィットすることで車高を下げている。その様子はリヤタイヤをフェンダーがどれぐらい隠しているかを見れば一目瞭然。スタイル重視なのだ。「なんだ、バンク角も減るじゃん」。その通り、バンク角は少ない。元気よくコーナリングすると、ちょっとしたカーブでも、マフラーがガリっと接地したりする。つまり、スポーツライド前提のスポーツスターをスタイル重視でまとめる、という方法で造られたスポーツスター版「ローライダー」なのだ。
以前、スポーツスターにXL883H、ハガーというモデルが存在した。ベーシックな883をベースにプルバックハンドルとローダウンサスを付けたモデルだ。
低くタイトなハンドルバーからコンバートされたハンドルの恩恵で、ライポジはコンパクトに、そして足着き性も向上。小柄なライダーでも安心して乗ることができた。いわば、このLシリーズはその流れをくむ乗りやすさ。それに、よりブラッシュアップしたカスタムテイストを加味したモデルと言っていいだろう。
ハガーよりもワイドかつ手前に引かれたハンドルバーの恩恵でライポジはすこぶる快適。ブラックとシルバーに塗り分けられたキャストホイールも、全体のきらびやかさを引き締めるスポーツモデルとしての効果を持っている。
その走りは1200のトルク感あふれる加速が魅力で、ビッグツイン系よりも軽量なだけに豪快な加速を楽しむことができる。鼓動感も883よりもあるため、ファンには応えられない魅力を伝えてくる。足着き完備のカスタム・スポーツスターなのである。
エンジン
Evolution
排気量
1202cc
圧縮比
10
最大トルク
90Nm(9.2Kgm)/2900rpm
全長×全幅×全高
2250×810×1150mm
シート高
668mm(約81.7kgの加重時)
車両重量
260kg
燃料タンク
17L
燃費
19.2km/L(市街地走行)
タイヤサイズ
F100/90-19 R150/80B16
クロームのカムカバー(通常のバイクではクランクケースカバーに当たる部分)とブラック仕上げのシリンダーの対比がにくい。ステップの位置は通常のスポーツスターと同じ。
17L入りのワイドタンクを備える。XL883や1200Cと同型で、08モデルから1200Rにもこのタンクを採用。丸みを帯び、容量を上げることで航続距離も伸びている。
04年のモデルチェンジでシート周辺の高さを抑え、低いシート高を具現化した。そのフレームに沿うように低いシートをフィットした1200L。リヤシートは固めだ。
883と同デザインのホイールながら、スポーク部分をブラック仕上げにして、精悍さを加味している。883Rのものと同様だ。撮影車両は薄いブルーとブラックの2トーン。
2トーンの塗り分けは、フロント&リヤフェンダーの中央、そしてタンク上面の中央をこのようにまとめている。境目に引かれたピンストライプがカスタムテイストを高める。
盛りだくさんのイベント
長崎ハーレーフェスティバル
イベントが多いこともハーレーの特徴だ。バイクイベントでも最大級の規模を誇る、富士ブルースカイヘブンや、地元と一体となり盛り上がる、長崎ハーレーフェスティバルといったものから、女性限定の試乗会や、ファッションと純正カスタム車の祭典であるハーレーグランマルシェがあったりと、年間通じて楽しめるぞ。
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