横並び感一切ナシ
高い個性が最大の魅力 |
「イチバン高いの持ってこい」。ホントか嘘か、世の中にはそんな買い方を常識とした人がいる。お金の泉を掘り当てたら、ぜひやってみたいが、今日、集まったトップエンドのスクーター3台を見ていると、その言葉の中にある真理のようなものを感じてしまった。
価格はそれなりにするが、このモデルたちでしか味わえない世界が具現化されていたからである。個性が明快なのだ。
ここにスカブーを加えてのライバル対決を試みたとしても、250クラスのようにガチンコでぶつかり合う部分は少ない。メーカーの思想をそのままカタチにしたような突き抜け感が強いからだ。裏を返せば、大排気量スクーターという概念そのものを作り上げたパイオニアで、個性のベクトルが違っているからなのかもしれない。
今回、輸入車代表としてジレラ・ネクサスを迎え、エンジン型式とハンドリングを含めたキャラクター付け。そして乗り手を楽しませる走りの演出方法などなど、自らのスタンスを朗々と語る各モデルたち。
どれにも共通しているのは、スクーターという概念を超越した高速走行性能と加速性能を持ちスポーツバイクから乗り替えても、言い訳が立つほどのハイスピードクルーズにも自信満々。じつはスクーターの皮を着た、新種のスポーツマシンなのである。 |
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ホンダ シルバーウイング〈600〉ABS |
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エンジン |
水冷4ストロークDOHC 4バルブ2気筒 |
排気量 |
582cc |
最高出力 |
36Kw(49ps)/7000rpm |
最大トルク |
53Nm(5.4Kgm)/5500rpm |
全長×全幅×全高 |
2275×770×1430mm |
シート高 |
730mm |
乾燥重量 |
228kg |
燃料タンク |
16L |
燃費 |
27.5km/L(60km/h定地走行) |
タイヤサイズ |
F120/80-14 R150/70-13 |
価格 |
86万1000円 |
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ヤマハ ティマックス |
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エンジン |
水冷4ストロークDOHC 4バルブ2気筒 |
排気量 |
499cc |
最高出力 |
28Kw(38ps)/7500rpm |
最大トルク |
45Nm(4.6Kgm)/4500rpm |
全長×全幅×全高 |
2235×775×1235mm |
シート高 |
795mm |
乾燥重量 |
205kg |
燃料タンク |
14L |
燃費 |
27.0km/L(60km/h定地走行) |
タイヤサイズ |
F120/70-14 R160/60-15 |
価格 |
85万500円 |
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ジレラ ネクサス500SS |
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エンジン |
液冷4ストロークSOHC 4バルブ単気筒 |
排気量 |
460cc |
最高出力 |
29.5Kw(40ps)/7500rpm |
最大トルク |
40Nm(4.07Kgm)/5500rpm |
全長×全幅×全高 |
2090×765×――mm |
シート高 |
780mm |
乾燥重量 |
195kg |
燃料タンク |
15L |
燃費 |
―― |
タイヤサイズ |
F120/70-15 R160/60-14 |
価格 |
79万8000円 |
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