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BIG SCOOTER 乗り替え大計画

オーソドックスで上質なスタイル
さりげない400の主張が眩しい

　グラマジェのデザインは250と基本的に共通だ。外観から400と判断するには、フロントホイールを締め上げる2枚のディスクと、やや大柄なマフラーぐらいだ。
　アルミダイキャストフレームをベースにした車体は、ステップボードがライバルよりも若干高めに感じる。しかし、デザイン全体はデビューから歳月が経った今も鮮度はそのまま。LEDのテールランプ、視認性のよい針式メーターとレイアウトの秀逸なデジタル集中メーター。どれもストリートとか、カスタムというカテゴリーにはめようとするとおとなしく感じる。それでもデザインとしてはまとまりのよさがある。きらびやかなアイキャッチを押すのではなく、佇まいで空気をかえるようなセンスが漂っているように、ボク自身は感じている。とがったモノとは距離をおきたい、そんな人にはオススメだ。

中央に水温＆燃料計やトリップなどを表示する液晶モニター。左右に大型の速度計、回転計を配置したグラマジェのインパネまわり。

250に比べると太く長いサイレンサー。本体は黒の艶消し。エンドキャップとヒートガードで軽快さを演出する。音は400らしく太めだ。

力強いエクステリアデザイン
タイプSというスポーツマインド

　スカブーも250と同じデザインを採用する。キーレスシステムもそのまま踏襲されている。スクーターと携帯機が微弱電波で通信して、認証されればメインスイッチのダイヤルがまわり、スタンバイ完了。こうしたインテリジェント性がファッションとなっている。オーナーとなったら、ぜひスマートにバイクとコンタクトできるようにふるまいたい。
　タイプSの特徴である低いウインドスクリーン。そして大型のグラブバーとリヤのアンダースポイラーなどは、カスタムテイストを振りかけている。スズキのホームページからタイプSの製品紹介のページ、さらにアクセサリーのページに飛べば、個性を伸長するパーツが盛り沢山。いろいろな広がりを持つ拡張性。400でも「カスタムでいきたい」と夢を膨らませているライダーにはお薦めの1台となること請け合いだ。

横長なメーターパネルが特徴。中央に時計、気温、オド／トリップを表示する液晶モニター、右から水温、回転、速度、燃料計が並ぶ。

楕円形状が印象的なマフラー。エンドキャップの形状までデザインの手が入っている。加速時に単気筒らしい音を楽しめるのも400ならではだ。

鮮度、希少性、目新しさ
すべてに刺激的なスカラベオ

　国産2台とは比較にならない潤沢なファッション性を持っているのがこのスカラベオだ。まず、スタイルだ。とくに陽光の下でみると、その個性が踊り出す。絶妙な曲面とボディライン、クロームパーツの見事な着こなし。そして、ウインカーを含む前後のライトに現れるオリジナリティ。国産モデルはある特定のベクトルの中で個性を競い合うが、スカラベオはモダンクラシック的手法で、異種スクーターを主張している。
　メーターパネルに使用するアルミパネル調のトリム、その中にあるクラシカルイメージの数字配列をした速度計、左に水温計、右に多機能デジタルメーターというレイアウトは見事にキマっている。各部に隙のないデザインは鑑賞に値する。スライドさせることでその高さが変わるスクリーンも、機能優先ではなく、造形面に効いている。まさに話題になるディテールだ。

速度計の文字盤が醸し出すクラシカルさ、やや事務的な水温計、緑色の液晶盤面のモニター。樹脂製パーツをアルミ風に見せている点にも注目。

ステンレス製となるスカラベオのマフラー。まるでカスタムパーツに交換済みのような印象をもっている。国産勢よりも歯切れのよい排気音だ。

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