今回は、HarleyのFLSTNの車検点検風景です。 国内車両のみの整備しか普段はしませんが、今回は昔からのお客様の為、作業いたします。 作業前画像の撮り忘れです。 リヤタイヤの交換もご依頼があり、高価なDUNのホワイトウォールタイヤに交換します。 大きな車体ですが、ジャッキアップにて、安定する構造のHarley社の車両は、メンテナンス性が良いです。

前後しましたが、リヤフェンダーの巻き込みがかなりあるので、リヤをかなり上げる必要があるFLSTNです。 しかし、作業性は良いです。

ホイールベアリングの点検です。 国産車両に比べ、インナーカラーの位置がズレるほど、詰めてしまうと、ベアリングがスムーズに動かなくなります。 当たり前ですがつまり、アクスルシャフトのロックナットを、かなりの力で、締め付けるとホイールの動きが渋くなります。 当車両は、以前、ホイール関係の不具合にて修理したとの事ですが、（多分、ご察しの通りのダイレクトショップ）締め過ぎの為、ベアリングが寄り、動きが渋くなっていました。 少し、プーラーで戻し、組付るとスムーズに回転しました。

続きまして、いつものブレーキや車体周りの整備を。 リヤキャリパー清掃後の状態です。 綺麗になりました。

パットピンは、本当は交換した方が良いのですが、何かと高価な部品の為、ペーパーにて綺麗にして、パットグリスにて仕上げ。

パットはまだ、限界値より遥か残っているので、今後状況を診て交換です。 フロントも同様に作業しました。また、ブレーキ・クラッチ各ピポッドも洗浄清掃しました。

綺麗な車体を、部品を外したついでに、もっと磨ける所は磨き、輝きさせます。

リヤのブレーキフルードの交換前の状態です。 さすがに重たい車体のブレーキ、フルードが劣化しています。

交換後は、当然綺麗なフルードです。

今回も、いつものMOTUL　ブレーキフルードDot5.1です。

沸点が高いので、重たいHarleyなどの車両も、軽いブレーキタッチになります。

フロントもこの後交換しました。 最後に、発電電圧のチェックです。

始動時（セルにての電圧降下時）

アイドル時の電圧（約1,500rpm） バッテリー充電した直後の電圧をキープしています。

2,000〜2,500rpmの電圧調整（レギュレーター調整電圧）時。 正常な発電にてOKです。

排ガステストにて、プローブを挿入して測定。

2007年型にて、国内のEBL基準より低い排ガスの状態です。 最近のHarleyもクリーンな状態ですね。

オートグリム・スーパーレジンワックスにて磨き上げ、作業終了です。 とってもピカピカで綺麗な状態です。 大きく、存在感のあるHarleyの中でも、更にイメージが強いFLSTN。 綺麗な車体です。ゆっくり風を感じながら、走るには良い車両ですね。 また、オーナー様が、日ごろのストレスを解消する為に、気持ち良く走るFLSTNの姿を思い浮かべながら、作業しました。 ・・・Harleyもですが海外メーカー車両は、ごめんなさい、気が向いた時しか整備しません。宜しくお願い致します。

※当店は二輪車の近畿運輸局認証工場です。ブレーキ・エンジン等の脱着オーバーホール（分解・清掃点検・交換）作業を施すには、運輸局による認証が必要です。測定機器・経験など認定される場合は国の厳しい基準にて工場が審査されます。分解整備点検は、国の法律（道路運送車両法第80条）にて、認証工場・指定工場にての車両を点検整備することが基本となっております。 はぎはらモーターは、一台一台、中古車もですが、心を込めて点検整備しています。お客様が気持ち良くオートバイライフを送って頂ける様アドバイス等、真摯にお答えしたいと思っております。是非ご用命をお持ちしております。