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2025/09/13 18:51:35 更新RTL300Rエンジン不調の修理ホンダ RTL300R

作業実施日 2025/09/09

エンジン不調のRTL300R修理ご依頼です。 始動後に段差越えやアクセルを開けて進むような際に「息つく」「スムーズな回転上昇ができない」 エンジン回転にバラつき(谷間)が生じて段差越えやフロントUPができない症状となっているとのことです。 お預かりしてテスト走行するもそれほど頻繁に現象が現れません、お困りのご様子なので 練習場(現場)でテスト走行と点検整備を行うことになりました。 やはり現場で試乗し症状が現れれば原因究明へと繋がると推測します。 が、しかし、この場合最初に試乗する前段階で計測と簡単な点検が必要です。 それのデータでいきなり答えが出る場合があります。

まずは基本の圧縮圧力測定。この数値で大体、、、、圧縮不良です。スパークプラグもギャップ(すき間)とその使用状態を確認します。
中心電極およびその他カーボン堆積多しです。ギャップ(すき間)は正常値。ご自身で燃料ポンプ掃除やスロットルBODY掃除、プラグ交換等々をされて始動性は改善したとのことです。
問診による症状とここまでの簡単な点検でおそらく「ココ」というのが分かりました。あとはその答えと推理が正しいかの答え合わせになります。
ということで基本中の基本。
「圧縮不良」を引き起こしている車両はなぜそうなったかを辿ればよいことになります。
ということでまずはバルブクリアランスの確認作業です。
IN側は正常値内でEX側は正常値から少し外れています。
ということでEX側を正常値へ修正。
結果=EX側のすき間が足りず、カーボン堆積によるEXバルブの密着不足で圧縮不良を起こしていたようです。
この後エンジン始動=暖気運転=テスト走行となりました。
当初はエンジン回転の低速域から吹き上がり不良が見られましたが空吹かしを繰り返すことでバルブ周りに付着したカーボンをある程度除去出来た感じで滑らかなエンジン回転になりました。テスト走行後にスパークプラグ状態を再確認。
カーボン付着もなくきれいで理想的です。エンジンが調子よくなってきたので再計測。機械は「正直」です。
この後、再度テスト走行しましたがスムーズなエンジン回転とパワーが復活しました。エンジンオイルとオイルフィルター交換です。納車以来初めての交換になります、、、アンダーガードは修正しないと再取り付け不可です。油圧プレスにて修正必要です。これだけオイル劣化がある場合、大事なのはステータCOMPの中央部BGの掃除です。ホイルカバーを含め洗浄していきます。フライホイル内径部にスラッジや金属片がたまりやすいのでオイルフィルター交換時は必ず「掃除」が必要です。
また、ステータASSYと一体の部品「パルスコイル部」の信号取り出し部も磁力があるため金属片やスラッジがないことを「確認」の上取り付けします。
この場合フライホイル内部にかなりの堆積物があり今回の整備で除去出来て良かったです。
中央部はこの車種特有のクランクシャフト3点支持部の軸受けBGとの結合部なのでオイル交換頻度が少ないと、、、、
早めのオイル交換がベストですね。品質の高いモノでなくとも
純正品相当で「頻度勝負」が長持ちの秘訣です。フライホイル支持部とパルスコイル信号部の掃除完了。
オイルフィルター交換時はこの2点を要チェックです。
あっ、クランクケース下部にあるオイルストレーナー(金網)も忘れずに掃除しましょう。稀に金属片がある場合があったりしますよ。オイルフィルターも交換です。油圧プレスにて打ち付けて反り返った部分を戻していきます。修正完了、これで容易に車体取り付け可能です。最後にHRCの診断機器を接続してデータトラブルコード(DTC)が検知されてないかの診断です。あくまで目安、指針となる参考値なので今回の症状はDTCとして検知されていません。完成です。
対象車両情報
メーカー・ブランド
ホンダ
車種
RTL300R
作業時間目安

4時間

作業実績タグ

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