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2025/02/02 17:59:11 更新【チェーン交換】ホンダスーパーカブ チューブ交換(パンク)、オイル交換、ドライブチェーン交換ホンダ スーパーカブ110

作業実施日 2025/02/02

リアタイヤの空気が抜けてしまったスーパーカブ110 他店で購入された車両ですが修理でご入庫いただきました。

スーパーカブは釘などの異物がささると一気に空気が抜けてしまうチューブタイプです。 空気が抜けてから少し走ってしまったらしいのでチューブを交換することになりました。 車体からホイールを取外し、ホイールからタイヤを外してからチューブを交換します。

タイヤも溝はあるもののひび割れがひどく、交換したいレベルではありましたがお客様のご希望によりチューブのみ交換します。 念のため、タイヤに異物がないかを点検しましたが何もささっていません。 これは推測ですが、おそらくタイヤの空気圧が著しく低下し、路面のギャップなどを乗り越えたときに内部のチューブが傷ついて破損、空気が抜けてしまったのではないかと。 フロントタイヤも運転が困難に感じるほど空気圧が低下していました。 空気圧が低下すると操安性が悪化しハンドルを取られたり、コーナーリング時にハンドルが切れ込んだりします。 タイヤも編摩耗しますので本来よりも交換時期が早くなりますし、今回のようにパンク(チューブの破損)の原因にもなります。 1ヵ月で概ね5〜10%程度空気圧は低下します。 また空気は気温で収縮・膨張しますので夏から秋、秋から冬にかけて空気圧は更に低下しやすくなります。 1ヵ月に一度、最低でも2か月に一度は空気圧の点検/調整をしましょう。

少しエンジンから異音のようなものが聞こえました。 走行距離は17000キロ。 少し嫌な予感がしたのでオイルゲージでオイル点検をすると、オイルゲージに付着するはずのオイルが付きません。 オイル不足です! オーナーにお伺いすると、前回はいつオイル交換をしたのか記憶にないとのこと。 オイルゲージは焼け焦げた…というのは大げさですが、オイルが焼き付いたように付着しています。 オイル不足でかなり長く走ったのではないかと。

恐々と古いオイルを抜くためにオイルドレンボルトを抜くと…ドロドロで真っ黒なオイルが少しだけ出てきました。 本来は700〜800ccほど入ってるはずなのですが、出てきたのはいいところ200CCくらいでしょうか… 走行17000キロのエンジンでここまでオイルが消費することはないと思います。 かなりオイル交換をしていないようで、多少なりともエンジンはダメージを受けてしまったようです。 少しひどいのでフラッシングを兼ねて低粘度のオイルを入れてアイドリングを15分。 その後、オイルを排出すると15分前に入れたばかりのオイルが真っ黒。 おまけにドロリとスラッジも出てきます。 これは大変な状態です。 結局もう一度フラッシングを実施してから新しいオイルを注油しました。 次回のオイル交換も少し早めにしてもらった方が良さそうです。

スーパーカブでよくみられるのですが、カブは壊れないという変な都市伝説を信じされているようでほとんどメンテナンスがされていないことがあります。 スーパーカブも壊れます。 むしろメンテナンスありきの車両ですから、ノーメンテナンスでは壊れやすくできています。 わかりやすいのはドライブチェーン。 2000キロも走行すれば伸びるので調整が必要ですし、500キロ毎に注油が必要です。 乗りかたによっては3000キロ程度で交換となることもあります。 原付車両でオイルフィルターも無いエンジンですから1500〜2000キロ毎(または半年以内)のオイル交換が推奨されますので、そのタイミングでチェーンを含む各部を点検、調整、整備してあげる必要があります。

メンテナンスフリー性能が高いのはスクーターです。 ドライブチェーンの代わりに樹脂ベルトを使っていますが注油や調整は不要で、ドライブチェーンより耐久性も優れています(シールタイプチェーンの場合は耐久性も向上します) こちらの車両もチェーンを点検するとカラカラに乾いて錆びています。 しかも伸びきっており、これ以上調整できない状況になっています。

スーパーカブはチェーンはケースに覆われています。 しかしこちらの車両はチェーンが伸びきっており、そのチェーンがケースの底辺と摩擦してケースを削りとり破いてしまったようです。 写真で見るとチェーンケース内にあるはずのチェーンが、ケース下部から外に露出しているのがわかるでしょうか。

ドライブスプロケットカバー周辺には赤茶色の錆の粉が付着しています。 同じようにリアホイールにも赤茶色の錆が。 これ、チェーンとケースが削れて粉状になったものだと思います。 走行中にもかなり異音がしたはずです。

伸びきったチェーンは調整しても適正なたるみ具合にはなりません。 交換します。

シールチェーンだと耐久性が5倍程度になることがありますが、値段も5倍近くになります。 シールチェーンも定期的に点検とメンテナンス、調整が必要なのは同じ。 とりあえずは純正と同じノンシールチェーンに今回は交換することにします。

削れて欠損してしまったチェーンケースはそのまま使いましょう。 それ自体は問題ないですからね。

スーパーカブはメンテナンスをこまめにすることが前提の車両です。 こういうとスクーターは不要なのかと誤解されそうですが、機会ですから定期点検は必要です。 ただスーパーカブは点検と整備をしっかりしていればスクーターよりも耐久性は高く、また部品の交換も容易です。 いずれにしてもオートバイを長く快適に乗るためには車種に関係なく、早めの点検と整備をしっかり行いましょう。

今後は小まめに点検と整備を実施し、快適に長くカブヌシライフを楽しんでもらえれば幸いです。

対象車両情報
メーカー・ブランド
ホンダ
車種
スーパーカブ110
作業実績タグ

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