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2024/12/16 19:27:47 更新【スクータータイヤ交換】KYMCO GP125i タイヤ交換、エンジンオイル交換キムコ GP125

作業実施日 2024/12/16

原付スクーター KYMCO GP125iにオイル交換とタイヤ交換でご入庫いただきました。

かつてホンダのスクーターを生産していた台湾大手のオートバイメーカーキムコ。 ホンダがスクーターの製造を中国に移管してからは独自ブランドのスクーターやオートバイを販売しています。 当時から高い品質と技術力には定評があり、スクーター製造では世界一と言われる台湾はもちろん、スクーターの本場とも言える欧州においては高いシェアを誇ります。 自社ブランドだけでなくBMWやカワサキ等のOEM車両の生産を行うなど、高い信頼性のあるオートバイメーカーです。 ミッツ・ハーはキムコ純正部品の正規取り扱い店です。 修理や整備のご依頼はお気軽にご相談ください。

もっとも、今回の整備では純正部品の交換等はありません。 消耗品の交換です。 まずはエンジンオイル。 キムコのスクーターもオイル交換は1500キロ〜2000キロ毎、または半年以内のどちらか早い方で実施します。 国内メーカー同様、常時高回転域を維持するスクーターのエンジンですが、オイルフィルターなどは装備していない上にオイル容量も少ないため劣化がとても早いです。 市街地での常用回転域は普通乗用車の3倍以上になるため、強い皮膜で高速で稼働するエンジンを保護する必要があり、高品質のオイルも使わなくてはいけません。 間違っても自動車用エンジンオイルは使わずに、オートバイ用のエンジンオイルを使いましょう。

今回はフロントタイヤも交換します。 新車時から使用しているフロントタイヤを初めて交換します。 装着されているのは台湾のタイヤメーカーチェンシン(Cheng Shin)製。 CSTのブランドロゴで知られるタイヤです。 既にリアタイヤは何度か交換していますがフロントタイヤは初。 なんと走行距離は36,900キロ!! いくら摩耗が少ないフロントタイヤとは言え驚異的です。

スクーターの場合、リアタイヤの摩耗が多いのにはいくつかの理由があります。 重量配分の関係でどうしても後輪に荷重がかかりやすくなっており摩耗しやすい傾向にあります。 駆動輪であるため、加速時に負荷がかかりますので摩耗しやすいのも理由。 フロントに負荷がかかるときはフロントブレーキをかけた時だけですね。 市街地走行で信号での停止/発進が多いほどタイヤには負荷がかかります。 停止時には前後のタイヤに負荷がかかり、発進加速時にはリアタイヤに負荷がかかります。 こちらのオーナーは早朝に大きな幹線道路を通勤で走行されます。 信号が少なく、発進停止が少ないシチュエーションでの走行がフロントタイヤを長持ちさせた理由だと思いますが、それでも36,900キロも走ったのは驚異的。 そればかりか、一見するとまだ溝も残っており40,000キロくらいは走れちゃいそうにも見えます。

しかし側面から見ると、このタイヤが要交換状態だというのがわかります。 溝を境にタイヤの高さが場所ごとに違うのがわかりますか? 偏摩耗しています。 空気圧が適正管理されていないとこういう減り方をすることがありますが、35000キロ超であれば空気圧管理がされていても編摩耗して不思議ではありません。

もうひとつ。 タイヤの右側が左に比べると減っているのです。 道路は水はけをよくするために左の路肩側にむかって低くなっています。 まっすぐ走っていても路面は斜めになってるのです。 その為、一般的にはタイヤの右側が減る傾向がつよいのです。 特にこちらのオーナーのように幹線道路を走り続ける機会が多い車両はこの傾向がつよいのです。 タイヤの空気が入ってる状態だと分かりにくいのですが、タイヤをホイールから外してみるとすぐにわかります。 新品タイヤと並べてみると一目瞭然ですね。

今回もチェンシンタイヤを…と思ったのですがまさかの問屋欠品。 それにオーナーも違うタイヤを試してみたいということで、耐久性よりもブレーキ(グリップ)性能を優先した性能のダンロップタイヤを選択しました。 誤解しないで欲しいのですがチェンシンタイヤがグリップに問題があるわけではありません。 ただ単純比較するとダンロップの方がグリップがよく、ブレーキ性能が向上します。 特に雨天時はその傾向がつよいですね。 デメリットとしては…摩耗が早いとおもわれます。 いくらフロントタイヤに負担をかけない走りかたでも35000キロ超は絶対にもたないでしょう…

タイヤ交換時にはチューブレスバルブも同時交換。 空気を入れる部分です。

根元がゴム製のスナップインバルブと言うタイプ。 金属製のクランプインバルブに比べると振動などに強いというメリットがあります。 但しゴム製であり、タイヤの外に露出する部分は紫外線の影響を受けて劣化します。 そのまま使い続けるとゴムが硬化して折れてしまうことも。 特にタイヤに空気を入れようとした際に力を加えると破損させてしまうことがあります。 こうなれば瞬時に空気は抜けますから交換しなくてはいけないのですが、交換時にはタイヤをホイールから外す必要があります。

スナップインバルブ自体は安価な部品です。 バルブだけを交換する際は恐らく工賃のほうが何倍も高くなってしまいます。 これももったいないは話しですね。 何よりも折れたら困ります。 タイヤ交換時には同時に交換するのがセオリーです。

新しいタイヤをホイールに組み、車体へ装着する前にブレーキ等を点検します。 また、ホイールを車体から取り外した時にか点検できないホイールベアリングなどもチェックが必要です。 タイヤ交換のご依頼だからといってタイヤ交換だけをしておしまいと言うわけにはいきません。 この機会だからこそ点検する項目があるのです。

タイヤ交換作業中に古いエンジンオイルは全て排出できました。 ドレン(排出)ボルトを締め、新しいオイルを注油すれば作業終了です。 この度はご用命いただき、誠にありがとうございました。

対象車両情報
メーカー・ブランド
キムコ
車種
GP125
作業実績タグ

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