今回はスズキアドレスV125エンジン不動+セルが勝手に動く修理依頼です。 50ccのスズキ車ではこういった症状は珍しくないのですが、V125では 聞いた事がありません。 それではやっていきましょう！

まずはバッテリーの点検とスターターリレーを診断します。 バッテリーはおそらく完全にアウトの状態でしょう。 リレーは端子が外れかけてショートしていると思いたい。 まずはアルミステップカバーを外します。

このカバー下にバッテリーがあります。 開けてみましょう。

当然バッテリーは使い物になりません。 それは想定内だったのですが、リレーの様子がおかしいです。 見た目には全然問題ありませんでした。 替えのバッテリーに接続してもセルはしっかり動作しており 勝手に動く症状は起きません。 こうなれば人海戦術、各ハーネス類を点検して断線・ショートしている箇所の特定をします。

セルスイッチ関連の配線チェック！ 特に問題はありません。 少しづつ嫌な予感がしてきました。

フロントカバーを取り外して配線チェック！ ハンドルの可動部を中心に断線の可能性があるポイントを確認します。 が、問題はありません。 このあたりで心が折れかけてます。

ステップフロアまで外して配線チェック！ ここであってくれという願い虚しく問題は見当たりません。 ※ここまでで３〜４時間かかっていました・・・。 症状も起きない為、不良箇所の特定は無理かなと諦めていたその時、 セルが勝手に動き出しました！(歓喜) 今がチャンスとばかりに確認作業を進めます。 結果、スターターリレー不良でした。 普通に考えれば、怪しい箇所筆頭なのですが、 セルが動かないというわけでなく勝手に動くとは考えもしてなかったのが敗因です。 このリレー、内部が傷んでおり、一定の衝撃を加えると回路がONになるようです。 正直初めての経験なので、良い勉強になりました。

後は新品リレーを交換！もちろんバッテリーも新品交換します。 セルも回りを確認し、全て組み上げ試運転で確認し完了です。 特に水没車等でこういった事例はよくありますが、リレーも見た目には綺麗で 判断を誤ったようです。 かなりの時間を要しましたが、無事完了してほっとしています。 ありがとうございました！ またのご来店、お待ちしております！ 当店では、修理・クイック作業をさせて頂いた車両につきまして、作業完了後に簡易点検を行っております。 タイヤの空気圧調整・前後ブレーキ調整、残量確認・Hライトやテールライトの灯火類の点検・オイル残量、汚れの確認 上記作業は無料にて実施しております。もちろん簡易点検だけでもOK!！ 原付〜大型車両までどんなバイクでも、作業可能です。バイクでお困りのお客様は、まずお電話を。 当店まで持ち込みが不可能な場合は、レッカー車にて引き上げも受け付けております。 ・・・・・・・・・・・・・ ゲンチャリ屋　灘店 神戸市灘区弓木町3-