2019/10/07 14:00:05 更新ZRX400アイドリング不良と低速でのもたつき修理カワサキ ZRX400
今回は、96年式のZRX400の修理依頼でアイドリングのときに不安定もしくは止まる。発進時にもたつくです。現車を確認してエキパイの熱の持ち具合をみると2番があまり熱くなってません。ただしこういうケースの場合しばらく乗っていなくてキャブれーターが詰まるとか点火系とかですがどうもお客様はそれほど乗らない期間も無く、私が試乗してもキャブが詰まっているほど不調でもありません。なので点火系からアクセスします。
ZRXやZZRは、一時対策済みのプラグキャップが出たほど結構電極にさびが出るのでそれを疑ったのですがそこはそれほどでもなく逆にコイルに刺さっているハイテンションコードが抜けかかっていてこちらが怪しかったので交換を考えましたがコードはコイルアッセンブリーで高額になりますから中古のハイテンションコードに交換。これでなをるかと思いきや...
やはり、なんとなく不調です。ただしなんとなくというレベルなのでキャブレターを開けるか悩みましたが、パイロットスクリューの戻し回転を調整しようと回してみると標準が2回転のところ1回転のところやはたまた4回転なんてところもありますので、念のため取り外してみると意外と汚い!?スロージェットは4気筒とも詰まってました。ここでわきあがる疑問はこの状態なのに「何故普通に乗れていたの?」です。 スロージェットとフロート室のガスケット。ニードルバルブのOリングを交換してキャブレターの内部を清掃しました。
その結果取り付けてエンジンを始動してみるとアイドリングが3000〜4000回転という高さまで上がり同調もばらばらでした。おそらくキャブのつまりをアイドリングの調整と同調のスクリューで無理やり誤魔化していたのでしょう。その後は片肺は無くなり低速のもたつきもなくなりました。ただし30000km走行の車両なのでおそらくキャブのスロットルバルブのガタから起こるのであろう若干のアイドリングの不安定とCOの低さとHCの高さが気になりましたが、この場合キャブレターそのものの交換が望ましいのでここまでにしました。