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ミドルツインの世界
新開発の水冷並列2気筒エンジン KAWASAKI/ER-6nの走りが鋭い!
欧州ではすでに発売され人気を得ているER-6n
個性的なスタイリングの軽量コンパクトボディに
パワフルな水冷並列2気筒搭載で
新たなスポーツシーンを確立しようとしている
高回転まで一気に吹け上がる元気なエンジン
ERー6n 並列4気筒、V型2気筒、そして単気筒……。国内市場にラインアップされているバイクのエンジン形式を見てみると、大半がその3タイプになっている。70年代まで隆盛を極めた並列2気筒はいま、その姿をほとんど見ることはない。ところが欧州に目を向けてみると、気軽に乗れるスポーツバイクとして、並列2気筒搭載のミドルスポーツの人気は根強い。ERー6nが生み出された背景には、そうした欧州での需要が定着している点がある。そのERー6n、国内モデルとしての投入ではないが、カワサキの販売店を中心に80万円をきる価格で登場した。
 造形的にはかなり凝ったデザインを施している。分類としてはネイキッドに属すが、アンダーカウルの装備からも空力特性の向上を図っていることが理解できる。ほかにも、エンジン下部に取り回されたショートマフラー、右にオフセットされたリヤサスなど、ユニークな作りが目を引く。スタイリングに関しては好みが別れるところだろうが、次世代モデルらしさはうまく表現している。
 760mmの低シート高、そしてスリムなボディのおかげで足つき性は抜群。アップライトなポジションや174kgの軽量ぶりで取り回しは驚くほど軽い。ちょうど400ccクラスを扱っている感覚だ。これなら日常的に乗るにも苦にならない。
 新開発の649cc水冷並列2気筒は、発進直後から軽快にレスポンスし、2500回転から上で一段とトルクを増す感じで頼もしくさえある。しかも回転の上昇はレッドゾーンを飛び越え1万3000回転にまで達しようとするのだ。はっきりいって速い。旋回性のいい軽快なハンドリングとも相まって、相当にスポーティな走りを実現してくれる。ERー6n侮り難し!
ERー6n リヤのモノショックユニットは車体右側にオフセットされている。リンクレスタイプで、調整はプリロードのみとシンプルな構造だ。
ERー6n エンジン下部に配置されたショートマフラーは、マスの集中化と低重心化にも貢献。同時にスタイリング面でも軽快感を演出している。
ERー6n アナログ式タコメーターと多機能液晶パネルをタテに配置したシンプルなメーターパネル。レッドゾーンは1万1000回転から。
ERー6n エッジのない形状のシートが足つき性をさらによくしている。後部にはタンデム走行を考慮してグラブバーを装備している。
ERー6n リヤまわりもスリムでシンプル。テールランプのみカウルに装備し、ナンバー灯などはフェンダー部に取り付けられている。
ERー6n スイングアームはサブフレームを持つトラスタイプ。ブレーキは220mm径のペタルディスク。160/60サイズのラジアルタイヤを装着。
ERー6n ユニークなデザインのカウル(?)にビルトインされたタテ型2灯式ヘッドライト。メーターを上部に独立させて装備しているのも独創的だ。
ERー6n サスは41mmの正立フォーク。ブレーキには300mm径のペタルディスクをダブルで装備。120/70のラジアルタイヤを履く。
ERー6n ERー6n
specifications
全長×全幅×全高 2100×760×1095(mm)
ホイールベース 1405mm
シート高 785mm
乾燥重量 174km
タンク容量 15.5L
最大出力 72.1ps/8500rpm
最大トルク 6.7kmm/7000rpm
エンジン 水冷4ストローク並列2気筒DOHC
排気量 649cc
タイヤ F120/70ZR17、R160/60ZR17
 
カワサキの新並列ツインのポイントは
高回転でのパワー&トルク!
ERー6n 新開発された649cc水冷DOHC8バルブ並列2気筒エンジンは、吸入系にφ38mmのフューエルインジェクションを採用。排出ガス規制(ユーロ3)に対応すると同時に、リニアなスロットルレスポンスを実現している。しかも最高出力53kW(72・1PS)/8500rpm、最大トルク66Nm(6・7kgm)/7000rpmの動力性能を達成。特性的にも、実用回転域で力強さを発揮するものとなっていて、パワーや速さを実感しやすいのが特徴だ。並列2気筒のパルス感は低回転域で体感するが、回転が上昇するにしたがって薄れていき、スムーズなパワーフィーリングとなる。高回転での伸びのよさも予想以上で、スポーツバイクとして十分な高性能ぶりといっていい。
ERー6n 並列2気筒のよさのひとつは軽量、コンパクトであること。これが高い運動性にも貢献する。しかも最新の技術が導入されている。
 
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