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遠くまで、ラクに速く。しかも、快適に。といったライダーの贅沢と、ライダーが経験した走行風との戦いや、大雨の連続で疲弊したこと、秋風の冷たさにこごえた身体などツーリング苦労話に磨かれたスポーツバイク。それがスポーツツアラーの正体だ、とボクは考える。パワフルなエンジンで、長距離の移動を意のままにこなし、ライダーが望むなら、直線上でも陶酔感を味わえる加速力、快適性の要となるウインドウプロテクションや、荷物の積載能力とその方法も旅の哲学で織りなすホスピタリティ。
もちろん、ライダーを退屈させることなく、ローカル線にも超特急にもなりうるハンドリングだって必須アイテムだ。こうしたパッケージングを持つツアラーは、クルマでいえばグランツーリスモ(GT)的センスが大きな魅力だといえる。
ここに会したバイク達は、世界のツーリングセレブに親しまれる一流品ぞろいだ。乗る人のキャラを代弁するほどの個性派なのである。 |
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アルミモノコックフレーム、200/50のファットな後輪、レーサーレプリカばりの空力スタイル。最速の高速ツアラーを宿命づけられたハヤブサとの性能バトルを制した1台だ |
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300km/hを超える最高速を後ろで支える175馬力を生み出すエンジンの余力は、ロングツーリングでも余すことなく発揮される。局面多用のボディパーツはいまだに新鮮だ |
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VTECエンジンが魅力の源泉。2バルブ領域でのトルク特性は見事。ギヤドライブからカムチェーンとなったヘッド回りで静粛性もアップしている。輸出用にはABS付きもある |
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ライダーが手元のスイッチで角度を調整できるスクリーンを備えるFJR。メンテナンスフリーのシャフトドライブや、専用パニアケースなど、高い資質を持つ。ABS仕様あり |
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大型の電動スクリーン、パニアケース、クルーズコントロール、グリップヒーターなど、およそツーリングシーンで欲しい装備を備える芳醇なBMWワールドの代弁者 |
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BMW R1150RS 新車価格>198.45万円 |
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BMWの定番エンジンスタイルをとるRシリーズ。空油冷水平対向エンジンは、まもなく1200シリーズに代替わりする。このスタイルがスキ!というユーザーは今がチャンス |
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ZX-12Rに世界最速のバイクというタイトルを委譲したバイク。その結果、乗り心地、ハンドリングなどからも頑固さがとれ、1100時代よりマイルドかつ乗りやすくなった |
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HONDA CBR1100XX 新車時価格(2002)>110万円 |
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ZZRをライバルとするホンダ流高速ツアラーモデル。それがスーパーブラックバードだ。前後連動ブレーキを装備。かつて、国内仕様もラインアップされていたことがある |
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