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栗栖リコメンド |
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走る喜びを得られるならどれでも
でも、やっぱりパフォーマンス |
次から次へと現れるカーブを、適切なブレーキングと軽快なフットワーク、そして絶妙なアクセルワークで駆け抜ける……。ワインディングロードをスポーティに走るのは、バイク乗りにとって最高の楽しみのひとつだ。そんなスポーツライディングの醍醐味は速さだけじゃない。バイクをコントロールして走る喜びを、いかに多く得られるかが重要なポイントだ。だから、排気量の大小やカテゴリーの違いで「これはスポーツバイクじゃない」と言い切れないと思っている。
と前置きをしたうえで、しかしながらスポーツ性を全面に押し出して開発されたバイクは、抜群の運動性能や圧倒的なエンジンパフォーマンスが、掛け値なしにワインディングランを楽しませてくれる。それらは、いわゆるスーパースポーツと呼ばれるカテゴリーで、まさに走るために生まれてきたバイクたちだ。
そんなスーパースポーツのなかでのイチオシは、600ccクラスのモデル。国内4メーカーから出ているが、やはり国内仕様のCBR600RRがいちばん。パワーが抑えられていて面白くないという意見もあるだろうけれど、日本のタイトなワインディングを走るのだったら、十分すぎるほどのパフォーマンスを発揮してくれる。600侮りがたし!!を実感するはずだ。デザイン的にも、あのRC211Vを彷彿させ、気分だってがぜん高揚する。
次に来るのが、やはり1000ccクラス。エンジンパワーをはじめ、持てる性能をフルに発揮させるのは至難の業だが、そんな高性能マシンを自らの手で走らせることに喜びを味わうことができる。このクラスでもやはり、国内仕様があるCBR1000RRが一歩リード。パワーを持て余す度合いが少ないからね。
輸出モデルのみで、フルパワーが手に入るという付加価値で評価すれば、600、1000ccクラス共に、全機種の選択肢ももちろんある。YZFーR1はその完成度の高さや高性能ぶりでは折り紙付き。636ccのZXー6Rも興味ある存在だ。
スーパースポーツで忘れちゃいけないのがドゥカティ。最高峰モデルの999Rは、そのレーシーなスタイリングや走行性能で、国産モデルに引けを取らない。カーボン部品をはじめとした高価なパーツで身を固めている点も、所有欲をかき立てられる。実際にもかなり高額だが、それに見合うだけの満足は十分に得られるだろう。 |
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1馬力あたりの分担重量が1kgを下まわるこのバイク。その加速は猛烈。サーキットのストレートで4速にシフトアップしても、その加速はフロントホイールから接地感を奪う。ウエイブ形状のディスクプレートを締め上げるときの減速感もレーサーのそれに近い。まるで600クラス並みにコンパクトな車体が見せる走りの個性は強烈だ
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カーボン製のボディーパーツ、キャスター角度を含む多くの調整機能が与えられたシャーシ。エンジンも05モデルでは大幅にパワーアップして、150馬力を得るに至っている。このバイクは本気のレーサーベースであり、レーサーの機能そのものを有したモデルだといえる。400万円に近い価格もこれなら納得。趣味で持つとしても美しい
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