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栗栖リコメンド |
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スポーツ性を求めるよりも使い勝手の実用性を重視 |
二輪AT免許導入を受けて、スクーター市場もさらに活気づきそうな気配だ。一般的なバイクと比較すると、スポーツ性がどうのというよりコミューターとしての機能性がいかに優れているか、ということのほうが重要だと思う。操作が簡単なのは当然として、実用装備の使い勝手はどうか、走行安定性、エンジン特性が走りやすさにつながっているかが大切なポイント。
それらを総合的に考えてラインアップを眺めてみると、フォルツァZに白羽の矢が当たる。最新技術をフルに取り入れて開発されているだけに、走りのよさは250であることを感じさせない。なかでも6速マニュアルモードにも設定できるホンダSマチックは、ワインディング走行や急な坂道の上り下りでとくに威力を発揮。操作する楽しみと安心感を与えてくれる。
また、盗難抑止効果の高いスマートカードキーも、いかにも21世紀にふさわしいシステムだ。フロントパネルに装備された大型コンソールBOXや、62L容量のシート下ラゲッジスペースも高い収納力を確保している。
高剛性ダブルクレードルフレームや強靱な足まわりが、しっかりした走行安定性を実現してくれているし、前後連動のコンビブレーキも強力で安定した制動力を発揮する。
流行りのショートスクリーンしか設定されていないのが残念だが、メインステージである市街地はもちろん、高速道路やワインディングを走るツーリングまで、快適で安心の走りを約束してくれる。
気軽にタンデムツーリングにも使いたい人には、ひとクラス上のマジェスティ400、シルバーウイング400、あるいはスカイウエイブ400という選択もある。エンジンに余裕があるのでタンデム走行でも力不足を感じる場面が少ない。4月以降の解禁後に高速走行もするとなればなおさらだろう。
250ながら、安定性の高い走りと力のあるエンジンを持つグランドマジェスティも、これからの主力スクーターの1台。スクーター版ツアラーとしての魅力は高い。
日常ユースよりもロングクルージング主体で乗るならスカイウエイブ650LXが面白い。250kg近い車重なので取りまわしは軽くないが、ひとたび走り出せば高い安定性を保ったままスピーディにクルージングできる。マニュアルモードを使って走る楽しさもある。 |
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力のある水冷2気筒エンジンのおかげで高速走行がラクチンだ。たしかに大きく重いが、走行安定性が高く、快適に走ることができるのがなにより。追い越し加速もスムーズにできるから安心でもある。また、マニュアルモードを使えばワインディングも楽しい。タンデムにも最適。今後の高速タンデム解禁後に楽しみなバイクだ
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アルミフレーム採用による車体の高剛性化と足まわりの強化によって、安定性を増した点が、走りのよさを一段と引き出している。エンジンもパワフルで、一般的な高速走行に不足は感じない。取りまわしはけっしてよいとはいえないところもあるが、大柄なボディがもたらす快適な乗り心地は、ロングランも許容してくれる
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スクーターの既成概念を打ち破る個性的なオープンスタイルは、それだけでも十分に魅力的なモデルだ。クローズドの積載スペースこそないが、バックレストにもなるリヤシートなど、実際に使ってみると意外なほど快適だ。シンプルさが特徴のネイキッドスクーターだからこそ、使い方は自由自在となっている
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