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“イチ・ニー・ゴー”で遊ぶ、という選択
ここ数年、125クラスの販売台数が激増している。
中・大型車に比べて様々な面で気軽、
というのがおもな理由だが、
最近では次々と新車が発表され、
市場はいよいよ活気づいてきた。
今回はそんな125クラス=“イチ・ニー・ゴー”に注目するぞ!
Text/Keisuke Asakura、Ryo Tsuchiyama Photo/GooBike
125ccが人気のワケとは?
 70年代には若いライダーのエントリークラスとして人気の高かった原付2種。
90年代までは、2ストローク車を中心にオンロード、オフロード、スクーター、ソフトバイクなど各社ともに原付・原付2種クラスに幅広いラインナップがカタログに連なっていた。ところが、排気ガス規制が厳格化された90年代後半から00年代前半にかけて2ストローク車が一斉に姿を消すと、その状況にも変化が訪れる。一部車種を除き、大半の原付2種クラスの屋台骨でもあったスポーツモデルたちが姿を消してしまったのである。
 しかし昨今、その状況に大きな変化の兆しが訪れている。それまでスクーターの独壇場だった市場に、操る楽しさやファッション性を重視した新世代のファンライドマシンが次々と登場しているのだ。
 いまその中心で大きな話題を振りまいているのがホンダである。今年になってCBR125RやズーマーX、グロム、クロスカブなどコンセプトの異なる新型車を次々と発表、注目を集めている。
 これまでも、通勤快速マシンとして小さいながらもソコソコ速いスクーターなどが都市部では好まれていたし、全国的に見ればカリカリのチューンナップを施して自分だけの一台を組み上げる、旧車を起こしてレストアするなどコアな“原2マニア”は存在していた。しかし、相次ぐ新型車攻勢を見ると、純粋にバイクの楽しさを打ち出したモデルも多く、新たなファン層を獲得するのは時間の問題と言えるだろう。
 次頁でも触れるが、原付2種の魅力は小排気量ならではの気軽さのほかに、維持費の安さという点も見逃すことはできない。様々な事情で中・大型バイクから離れざるを得ないライダーにとっては、場所もとらず安価で維持できる原付2種はとても魅力的だ。しかも原付のように時に理不尽とも思えるような法規に縛られることもない。
 いろんな意味で気を使わずに“バイクの原点”ともいえる楽しさを体感できる原付2種は、これから大きなブームになりそうだ。
ホンダ ズーマーX
ホンダ PCX
ヤマハ シグナスX
スズキ アドレス V125S
ホンダ ベンリィ110
ホンダ スーパーカブ110
ホンダ リード125
ヤマハ アクシストリート
ホンダ ディオ110
カワサキ Dトラッカー125
ホンダ クロスカブ
カワサキ KLX125
ホンダ エイプ110
KTM 125デューク
ホンダ CBR125R
ホンダ グロム
アプリリア RS4 125
現行“イチ・ニー・ゴー”にはどんなタイプが多い?
この分布図は125クラスの主な車両をタイプ別に分類した表である。分布はご覧の通りだが、実際の車両タイプでは何が多いのだろうか。この表に入っていない外国車も含めると、タイプ分類結果は以下のようなものとなった。
スクーター:45% オンロードスポーツ:35%
オフロードスポーツ:10% ビジネスモデル:10%
スクーターが約半数を占めるのは予想通りだが、意外や意外、ロードスポーツモデルも肉薄している。これはまさに昨今の各社の新車攻勢による結果と言える。今後、このクラスが盛り上がれば、オン・オフともに多彩な車種ラインナップが期待できそうだ。
※各頁の平均中古価格はGooBike編集部調べ(2013年8月10日時点)

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